2018年7月20日金曜日

樹木(庭木)の手入れ~刈り込み、剪定~

 連日暑い日が続いていますが、樹木も春から枝が伸長して、だいぶ枝葉が茂ってきました。センター内の樹木も刈り込みと剪定の真っ最中です。
 刈り込みは、刈り込み鋏などで多くの枝葉をまとめて刈り取り、人工的な樹形に仕立てていく作業です。刈り込み鋏でチョキチョキと仕立てていくもの良いですが、センターでは下の写真の様なヘッジトリマー(バリカン)という機械も使用して刈り込みを行っています。
 作業量が多い時は大変便利な機械ですが、刈り込み鋏の様に枝葉の切り口がきれいにならないので、刈り込み直後は切り口が少し汚くなるのが難点です。また下の機械はエンジン式で音がうるさく少し重い(約5.5㎏)ので長時間作業すると手が疲れます。電気式やバッテリー式の音が静かで軽い機械もありますので、あまり作業量が多くない時はそちらをお勧めします。


エンジン式ヘッジトリマー(ゼノアHT2200)

 ツツジ類、サツキ類の刈り込みは、花がすべて咲き終わる前に刈り込んだ方が翌年の花つきが良くなると言われていますが、中々花が咲き終わる前に刈り込んでしまうのは惜しい気がしますね。できるだけ花後早い時期のツツジ類は5月中、サツキ類は6月中には刈り込みを終わらせましょう。7月中には枝の先端に翌年の花芽ができていますので、それ以降に刈り込みを行うと翌年の花つきが悪くなってしまいますので気を付けましょう。


刈り込み前(サツキ ‘オオサカズキ’)

刈り込み後(サツキ ‘オオサカズキ’) 

  玉物のドウダンツツジもヘッジトリマーで刈り込んできれいにしました。

刈り込み後(ドウダンツツジ)

 
 下の写真は西洋イボタノキ ‘シルバープリペット’の生垣です。毎年枝の伸びが旺盛です。
側面はヘッジトリマーで刈り込み、天面はだいぶ高くなってしまったので、今年は剪定鋏で大きく切り戻して樹高を低くしました。
 だいぶ透けてしまいましたが、萌芽力が旺盛なのでまたきれいな生垣になります。

刈り込み、剪定前(シルバープリペット生垣)

刈り込み、剪定途中(シルバープリペット生垣)

刈り込み、剪定後(シルバープリペット生垣)

 
 下の写真はヒイラギモクセイの生垣です。こちらの生垣も刈り込み鋏やヘッジトリマーでバサバサと刈り込んでも良いのですが、刈り込み直後はゴツゴツとした枝が残ってしまい見栄えが悪くなってしまいますので、今回は剪定鋏で一枝一枝剪定を行い樹形を整えてみました。少し手間は掛かりますが、中々きれいになります。

剪定前(ヒイラギモクセイ生垣)

手前側剪定終了(ヒイラギモクセイ生垣)


剪定後(ヒイラギモクセイ生垣)

 刈り込みは年一回で済ませる事もありますが、枝の伸びが良い樹種は夏前と秋の年二回行うと枝が密になりきれいな樹形になります。


(造園樹木 本間)