2023年3月24日金曜日

果樹の苗木育成

 春の訪れを感じさせる暖かい日々が続いています。


フィールドセンターにはアンズ、ウメ、キウイフルーツがありますが、いずれも樹齢が約30年の老木であることから、新しい樹木へと植替えをしています。


果樹は最初から着果可能な状態では無く、苗木(幼木)から育成していきます。

着果するまでの育成期間は果樹によって異なりますが、ウメは約3~4年、キウイフルーツは約2~3年と言われています。


苗木の根が放射状に広がるように穴を掘ってから、植え付けます。


ウメ(品種 麗和)


ウメ(品種 和郷)


アンズ(品種 ハーコット)


アンズ(品種 おひさまコット)


キウイフルーツ(品種 センセーションアップル)


最終的にはこのような樹形になります。

ウメ


キウイフルーツ


今後も苗木が成長する様子をお伝えしていきます。

果実の収穫が楽しみです。


                                佐々木(果樹・加工)




2023年3月17日金曜日

ジャガイモ植え付け

 暖かい日が多くなり、全国各地の桜開花のニュースを目にするように

なってきましたね。畑周りの雑草は元気に芽吹き始めました。除草作業が大変そうです、、


3月13-14日で春植えのジャガイモの植え付けを行いました。

品種は、男爵・メークイン・キタアカリ・インカのめざめ・ノーザンルビー・シャドークイン・アンデスレッドです。

昨年は北海道をはじめ主産地での不作等が原因で、程度の良い種芋が手に入らなかったようですが今年は大きさの揃った種芋が届きました。


植え付け前の準備として、浴光催芽を行います。浴光催芽とは種芋を日光が当たる所に置き、芽の動きを促し丈夫な芽をつくることを言います。植え付け前の3週間程度、浴光催芽を行い5㎜くらいの黒っぽい芽ができました。

種芋を半切りにして、植え付けをしていきます。

株間30㎝で種芋を植え付けていきますが、実習では植穴を歩きながら足幅で種芋を置いていきます。少しバランス感覚が必要です、、










覆土をし、植え付けは完了です。

無事、芽が出てくること願うばかりです。

(蔬菜担当 笹沼)










2023年3月13日月曜日

春の香り

 

3月も半ばになると、朝晩は寒くとも、日中は暖かい日が多くなります。

果樹部門の圃場でも次々と花が咲き始めています。

これはミツバアケビです。

元キウイの圃場から現在のカキ・キウイ圃場に、昨年移植しました。

薄紫色の果実が着きます。




これはウメです。品種は南高梅です。
桜と違って香りがするのがいかにも春が来たと感じさせてくれます。熟すと赤みがつくのが特徴です。











こちらのウメは白加賀です。薄緑色の大玉になります。
ウメの中では開花が遅い部類に入ります。
多くの品種は受粉が必要ですが、ウメ圃場が縮小されてしまい、
この品種も収量が減少しました。










これはアンズのニコニコットという品種です。
色付きがよく、
きれいなオレンジ色になる大玉です。











そして、このアンズはハーコットです。
これも大玉になる品種です。












果樹部門では最後のナシの剪定に追われています。今年はサクラの開花が昨年より
早まる、と予報が出ています。当然ナシの開花も早まるでしょう。
昨年の一番早い品種の若光の開花は3/30でした。
もう一息です。

櫻井(果樹・加工)





2023年3月9日木曜日

春の育苗管理

センターの野菜栽培も、春の育苗が始まりました。
まだ小さい苗ですが、現在の育苗ハウスの様子をお伝えします。

まずは大玉トマトです。
1月30日セルトレイに播種し、2週間後の2月13日に
3.5号ポットへ移植しました。
画像は播種後33日です。


整然と並べられていますが、
これは並べた時の鉢の間隔を揃える事で
生長する大きさも揃えるために等間隔で並べています。

この時期のトマト苗の仕上がりは、第一花房が開花する
播種後60日ですので、まだ30日はかかります。


次はピーマンです。
2月6日にセルトレイに播種し、約3週間後の3月1日に
3.5号ポットへ移植しました。
画像は播種後25日です。


移植したばかりですので、鉢同士がまとまっています。
生長し葉が重なり合うようになったら、
先ほどのトマト苗の様に、鉢同士の間隔を広げます。
この作業も育苗管理で大事な作業となります。


次は大玉トマト、中玉トマト、ミニトマト苗です。

2月13日にセルトレイに播種し、2週間後の2月27日に
3.5号ポットへ移植しました。
画像は播種後18日です。


画像は移植後4日で、まだ苗が小さいですね。
今回4品種ありますので、品種ごとにまとめて管理しています。


次はエダマメです。

今シーズンはエダマメをセルトレイで育苗して
ハウスに移植する栽培を予定しています。

エダマメは播種後の潅水量によって、発芽の揃いに違いがあります。
画像は左から潅水量が「少ない」「通常量」「多目」と
分けて発芽試験をしました。

結果は画像を見ていただくと分かりますね。


潅水量の違いから生長に差が出ますので、
この結果を参考に、一枚のセルトレイに潅水する時は
均一に潅水するよう注意したいものです。

これからまだまだ育苗する苗が増えていきますので
各野菜が良い栽培となるように
育苗管理に努めていきます。
(蔬菜作物 榎本)