松の手入れをしていると、ここ3年位(以前から居たのかもしれませんが)ウバタマムシという昆虫を見かけます。
最初見た時は名前がわからず、何となくタマムシの仲間かなと調べてみたら同種でした。
ウバタマムシは、コウチュウ目タマムシ科の昆虫で、体長24㎜~40㎜、金銅色で背中には隆起した濃褐色の条があり、本州以南に分布している様です。成虫の発生期は6月から8月が多く、ご覧の様に成虫で越冬もしています。
写真の様に松類の木に集まり、餌は松の葉を食べている様で、幼虫は松類の弱った材や枯れた材を食べている様です。
(上写真4枚、2017/12/19撮影 当センターにて)
調べたところによりますと、ウバタマムシは東京都では絶滅危惧Ⅰ類、埼玉県、神奈川県では準絶滅危惧種に指定されているようです。
当センター周辺もまだ少しは自然が残っていますが、マンション建設等開発が進んでおり、いずれはこういった昆虫が見られなくなってしまうのでしょうか...。
(造園樹木 本間)