2024年4月25日木曜日

春のビーツ栽培始めました2

前回のブログでは、ビーツの播種からベット作りまでをご紹介しましたが、
今回は発芽後の様子や、定植後の生育状況をご紹介します。

下の画像は播種後10日の生育状況です。
2枚並んでいる手前の苗は発芽が揃っていません。
いろいろな作物でもそうですが、発芽率100パーセントで
発芽が揃う事は稀なことなのです。

そのような状況になるので、セルトレイの両端は
種子を2粒播きにして、発芽していないところに
「補植」をして苗数を揃えます。

2枚並んでいる奥の苗は、補植が済んだ状況で、
パット見ても苗数が揃っているのが分かりますね。


ちなみに、種子を一晩浸漬しておくと発芽が揃うようでしたが、
今回の播種ではあまり差は感じられませんでした。


苗は順調に生育し、4月1日と2日に定植しました。
土壌を乾燥させないよう、潅水チューブを設置してあります。


定植後2週間です。
すでにこんな感じにまで生長しています。


ビーツは暑さに弱い野菜ですので、
これからの気温に注意して管理していきたいと思います。

次回の私のブログは6月中旬ですので、
収穫間近まで生長しているかと思います。

(蔬菜作物 榎本)







2024年4月18日木曜日

今年の果樹

 

4月に入り、果樹部門の樹々も、次々と開花が始まっています。

これはユスラウメです。5月になるとサクランボのような実がなります。味も美味です。




そしてこのナシは若光です。一番最初に開花して、一番最初に収穫される大玉の品種です。







これは、あきあかりです。秋と名前がついていますが、当センターでは夏真っ盛りの時期に収穫となります。酸味のない甘いナシです。






そしてこちらは豊水です。以前は当センターでは幸水に次いで収量の多い品種でしたが、今は一番少ない品種となってしまいました。








これは当センターで一番収量の多い幸水です。その分病気の影響を受けやすいので、大変気を遣います。






そしてこちらは、あきづきです。名前の通り一番最後に収穫される、満月のように丸い品種です。味も、酸味と甘みのバランスが最高です。






他に、ゴールド二十世紀(青ナシ)も開花しました。

この後、摘花・摘果・袋掛け(一部の品種)といった作業が続きます。
品質の良いナシが収穫できるよう緊張の日々が始まりました。

櫻井(果樹・加工)




2024年4月8日月曜日

ナスの接ぎ木2024

気が付いたら桜が満開となり
季節の移り変わりの早さに驚いている毎日です

今回はナスの接ぎ木について
紹介します

2/5、まず台木(トナシム)を播種しました

2週間後の2/19、今度は穂木(あのみのり2号)を播種しました
どちらも28℃~30℃に設定した発芽室で管理し、
5日~1週間ほどで発芽した後
苗テラス(25℃)へ移動しました

3/6に接ぎ木を行いました
左が台木(トナシム)、右が穂木(あのみのり2号)
接ぎ木に用いた道具
クリアピンチ、カミソリ、竹串(先を尖らせておく)

台木(トナシム)の本葉から上の部分をカットします
続いて穂木の子葉から下の部分をカット、
挿し込み易いように先を鋭角にします
台木の葉より上、茎の部分に竹串で穴を開けていきます
開いた部分に先ほどカットした穂木を挿し込みます
挿し込んだ部分が外れないよう
クリアピンチで軽く押さえます
同じように接ぎ木苗を作っていきます
この方法を挿し接ぎ(台木の根を残す)と云います
接ぎ終わったら、前回紹介したピーマンと同様に
水蒸気を満たしたBOX内で養生させます

ナスの接ぎ木は活着するまでにやや時間がかかりますが
その後の処理方法はピーマンと同じです

(蔬菜作物 山崎)

サトザクラ(里桜)が咲き始めてきました

  ソメイヨシノが満開を過ぎたころから、センター内のサトザクラが咲き始めてきました。サトザクラは、山桜に対し、人が里地で交配などによって栽培される園芸品種の総称で、オオシマザクラを基に誕生した栽培品種群のことを言います。

 サトザクラの花期は遅咲きで、ソメイヨシノが満開を過ぎたころから咲き始め、品種によっては当センター内では4月下旬くらいまで花を楽しめます。品種が多くあり、また八重咲きの品種が多く、花もボリュームがあり見応えがあります。


木の花桜(コノハナザクラ)

三ヶ日桜(ミッカビザクラ)

千原桜(チハラザクラ)

長州緋桜(チョウシュウヒザクラ)

笹部桜(ササベザクラ)

伊予薄墨(イヨウスズミ)

大提灯(オオヂョウチン)

兼六園熊谷(ケンロクエンクマガイ)

(上の写真はすべて当センター内にて2024年4月6日撮影)

 ソメイヨシノを見逃した方は、これから見頃になるサトザクラを鑑賞してはいかがでしょうか

(造園樹木 本間)