2020年9月28日月曜日

ハギ

  もう9月も終わろうとしていますが、当センター内圃場ではハギが満開になっています。

 ハギ(萩)はマメ科ハギ属の落葉低木で、7月頃から花が少し咲きますが初秋の今頃が最盛期です。花は蝶型の赤紫色で、枝垂れる枝に控えめに多数咲かせます。

 代表的な品種に、ミヤギノハギ(下の写真)、ヤマハギ、キハギ、白色の花を咲かせるシラハギなどがあります。



 落葉低木といっても木が年々太くなって伸びることはなく、地際から毎年枝を数本伸ばし花を咲かせますので、冬期に地際付近から刈り取っても大丈夫です。
 またとても丈夫な木で、日当たりが良くやや乾燥した場所を好むので、砂地ややせ地でも生育します。株分けでも増やせますが、移植には弱いので気を付けましょう。

(造園樹木 本間)

2020年9月15日火曜日

ジャガイモ“インカのめざめ“


まだ暑い日が続きますが、9月になりました。今、私はジャガイモの出荷・調整をしています。以前のブログに紹介したように、センターではいろいろな品種のジャガイモを栽培してますが、今回は“インカのめざめ”について少し詳しく紹介します。


画像は“インカのめざめ”です。肉質はやや粘質で、ナッツやクリに似た独特の風味があります。そのため、お菓子材料におすすめです。



画像は切断した状態です、切り口がほかの品種に比べて、鮮明な黄色がこの品種の特徴です。



収穫したものは、大きさ別に選別しますが、“インカのめざめ”は他の品種に比べて、イモの大きさが小ぶりなのが特徴で、1個当たりの重さは50gが基準になります。

この画像は50g台のイモです。このくらいよりも大きいイモを「大」にしています。




この画像は30~40g台のイモで、このくらいのイモは「小」になります。



この画像は「大」を袋詰めしたものです。シーラーは緑を使用して、重さは400g台にします。「大」から袋詰めして、なくなり次第、「小」も同様に袋詰めします。




今年は例年よりも大きいイモがたくさん収穫できました。直売所では1袋250円で販売します。直売所以外にも、地域の喫茶店などにに箱詰めで出荷もしています。直売所では売れ行きのもよりますが、今月いっぱいは出荷していきます。

(蔬菜・作物・中村 )

 

2020年9月10日木曜日

トウガン(冬瓜)栽培 その1

今回のブログは、センターで昨年度より栽培を始めました、 
「トウガン」についてお伝えします。 

トウガンの旬は夏ですが、貯蔵性が良く冬場まで持つため 
「冬瓜」と呼ばれるのが名前の由来です。 

トウガンはウリ科の植物で、雄花と雌花が同一植物内で別々咲く
「雌雄異花」ですので、今回のトウガンもまず、
開花している画像を見ていただきます。

 

画像は雄花です。
花弁が上に向かってしっかり開いていますね。

次は雌花の画像です。


以前このブログでご紹介しました
カボチャ・メロン・小玉スイカ・ズッキーニも、
ウリ科の雌花の元は開花の頃から、
小さな果実の形をしていて可愛いですよね。


画像は交配してくれているミツバチです。
ここでもミツバチが大活躍してくれてます。


画像は着果後、果実に下敷きを敷いた時の様子です。
カボチャ・小玉スイカの時と同じように下敷きを敷き、
果実の着色を良くさせます。

土の表面に少し白い粒々が見えるのは、
化成肥料をこの時期に追肥しました。


画像は栽培圃場です。
画像内、左に向かって一方向に蔓を伸ばし仕立てていますが、
蔓の先端が地面から少し反り上がっているのは、
生育が順調な証拠。

収穫が楽しみです。

蔬菜作物 榎本










2020年9月4日金曜日

収穫真っ只中

8月ももうすぐ終わりますが、相変わらず暑い日が続いています。果樹部門では、ナシとブドウの収穫の真っ最中です。
 
 

こちらはナシのゴールド二十世紀です。いわゆる青ナシですが、熟すと黄色みが強くなってきます。さわやかな甘さが特徴です。

これは、あきあかりというナシです。時期的には、幸水と豊水の間に収穫されます。酸味が少なく甘味の強いナシです。

そしてこちらが豊水です。先週から収穫が始まりました。今季はみつ症という生理障害が多くなっています。果肉が透き通ったように見え、歯ごたえがなくなってしまいます。

これは、あきつ"きです。収穫時期はこれからとなります。形がお饅頭のように丸く、酸味と甘みのバランスが良いナシです。

ブドウでは巨峰の収穫の真っ最中です。ここ数年は、夜間でも気温が高く、色つきが大変悪くなっています。これは、伊豆錦という巨峰系のブドウです。やはり色つきがいまいちです。

この後、ブドウは、ウィンク(赤)、ゴルビー(赤)、シャインマスカット(緑)オリエンタルスター(赤紫)
、マスカットオブアレキ(緑)といった品種が続きます。
それにしてもこの暑さ、いつになったら収まるのでしょうか。

櫻井(果樹・加工)