2019年11月30日土曜日

冬の足音

11月も半ばを過ぎ、朝晩は気温が低くなってきました。
果樹部では、カキ・キウイの収穫をしています。

平核無です。渋カキなので脱渋します。

ヘタの部分にホワイトリカーを浸けます。

このようにしっかり浸けないと、脱渋がうまくいきません。

このように樽に並べていきます。

ある程度並べたら、ビニール等で密封して保存します。
昨年までは10日前後で樽出しを行ってきましたが、今年は7日で出すようにしました。やわらかいカキよりもかたいカキの方が人気があるようです。

樽から出したカキは傷み等がないか選別します。

このように袋詰めして販売しています。
甘柿の次郎は果肉がかたいので、平核無より取扱いが楽です。
収穫中のキウイも、選別をして貯蔵します。
1年は本当に早いです。
櫻井(果樹・加工)

2019年11月22日金曜日

カリーノケール

前回、Qナッツの記事を書いた時点では
再び台風が襲来して大きな被害を
及ぼすとは考えてもみませんでした
台風19号により被災された方々には
慎んでお見舞い申し上げます

*閑話休題*

緑が少なくなる季節ですが
温室の中では葉物野菜が青々と育っています


今回、紹介するのは「カリーノケール」という野菜です
 名前の通り、ケール(青汁の材料として有名です)の一種ですが
青臭さや苦みが無く、生でも食べられます
葉がフリル状になっているので
サラダの彩にも良いと思います
実際、直売所では「サラダケール」という名前で
売られていたりします

今、栽培している品種は
「トキタ種苗」の「カリーノケール・ミスタ」
カリーノケール・ロッソ(赤)
カリーノケール・ヴェルデ(緑)のミックス
種袋



葉を掻いて、重さを量り、袋詰めし
ラベルを貼った状態がこちらです
不定期ですが
緑楽来にも出荷していますので
見かけたら試してみてください


(蔬菜作物 山崎)

2019年11月17日日曜日

今年もこの時期が・・ -マツの手入れ-

  毎年11月中旬位から翌年2月いっぱい位までマツの手入れ作業に追われます。今年もその時期がやってきましたので、他の管理作業がない時や雨の日以外はマツの手入れを行っています。
 
 今行う作業は、込みあった枝を剪定する「枝透かし」と枝の基部の古い葉と今年伸びた枝に付いている葉を枝の下の方から少しむしり取る「もみあげ」、「枯れ葉、枯れ枝」を取り除く作業になります。

写真1.クロマツ(左側)とアカマツ(右側)

写真2.枝透かし、もみあげ前(クロマツ)

写真3.枝透かし、もみあげ後(クロマツ)

写真4.手入れ前(クロマツ)

写真5.手入れ後(クロマツ)

  写真1は5月に緑摘みという作業を行って樹形は維持されていますが、枝や葉が生い茂り鬱蒼とした状態です。

 写真2と写真3は枝透かし、もみあげ前と後の枝先部の状態ですが、まん中の枝を剪定し枝の基部周りの古い葉をむしり取りました。

 写真4と写真5はもう少し引いた写真ですが、写真4は枝が込みあい葉が生い茂り鬱蒼としていますが、枝透かし、もみあげを行い写真5の様にすっきりとした状態になりました。


(造園樹木 本間)


2019年11月6日水曜日

今年のサツマイモ

秋になりました。秋といえばサツマイモです。今年は新しい品種を栽培してみました。
“ベニマサリ”という品種です。10月9日に学生実習で収穫しました。


収穫後、10~14日くらい収納舎で追熟させた後、大きさ別に選別します。以下の画像は大きさの基準で、これは小で200g以下のものにしています。
500g以下は中になります。  
 500g以上になると大になります。
 さらに1000g以上になると特大になります。
直売所などで販売する場合は小や中の組み合わせで3~4本、重さで1000g台にしています。また大や特大は1~2本で販売します。
袋詰めにした状態です。直売所では1袋200円で販売しています。

サツマイモの“ベニマサリ”は品質は「ほくほく」と「しっとり」の中間で売れ行き次第で12月まで直売所で販売しています。

                                          (蔬菜・作物 中村)

2019年11月1日金曜日

干し柿

熟々になると 甘い渋柿ですが
商品として流通させるには “脱渋” が必要です

甘さの凝縮した “干し柿”は
昨今かなりの人気かと

センター栽植の『蜂屋』
古より 
岐阜県美濃加茂市で栽培されてきた渋柿です

樹齢 30余年
着果部位も高所につき
「高枝切りはさみ」で枝つきの収穫

皮をむくと
壊れた細胞から “タンニン”が溶け 被膜をつくります
この被膜により 呼吸できない状態となります

すると
糖分が分解し アルコール発酵が始まり
発酵により “アセトアルデヒド” がつくられ
渋みの成分 “タンニン”と結合し
不溶性となり 渋みを感じなくなります^^

どんなきっかけからなのか 想像は膨らみますが
とにもかくにも
先人の知恵のおかげです

(果樹加工 むらた)