2023年12月27日水曜日

ハンカチノキの果実

  ハンカチノキは4月下旬から5月にかけて花が咲き、現在は果実が付いています。

 果実は10㎝ほどの柄で冬芽の基部からぶらさがり、長さ30~40㎜の楕円状、基部には雄花が落ちた痕跡のふくらみがあり、緑黄褐色で多数の斑点があります。

 中には縦方向に溝がある硬い核があり、核の中には3~6個の種子があります。


ハンカチノキの花
(2023年4月23日撮影、フィールドセンター内)


枝にぶら下がっている多数の果実
(2023年12月24日撮影、フィールドセンター内)


果実、基部には雄花が落ちたふくらみがある
(2023年12月24日撮影、フィールドセンター内)

中には縦方向に溝がある硬い核がある


 
(造園樹木 本間)





2023年12月16日土曜日

中玉トマト栽培が始まりました

プラスチックハウスで、中玉トマトの栽培が始まりました。
作型は加温半促成栽培で、来年の7月梅雨明け頃までの長期取りとなります。

苗の定植は11月29日(水)の学生実習で行い、
同時に誘引、花房へのホルモン処理を行いました。

トマトへの潅水は、ベット上に潅水チューブを設置し
株元に潅水します。
画像は定植直後ですので、しっかり潅水してあげます。


トマトへの誘引は、「クキタッチ」という誘引具を使用します。
以前はトマトの茎に紐を絡ませていたのですが、
クキタッチを使用してからは、誘引の労力が軽減されました。


この後の作業は、地温確保に栽培ベットを黒マルチで覆う事です。
また、近頃は最低気温も5℃を切りますので、二重カーテンを下ろし、
ハウス内の昼夜温を保つようにします。


栽培品種は、
赤い果実の「フルティカ」(タキイ種苗)、
黄色い果実の「イエローホープ」(カネコ種苗)
の2色を採用しました。

今後のブログでは、栽培の様子をご紹介したいと思います。

(蔬菜作物 榎本)







2023年11月22日水曜日

茎ブロッコリーの収穫が始まりました

10/13に紹介した茎ブロッコリー(グリーンボイス)の
収穫が始まりました

以前の記事はコチラ
https://kajusosai1.blogspot.com/2023/10/blog-post_9.html



11/7撮影
順調に生長しています
茎ブロッコリーは側花蕾を収穫するため
頂花蕾がピンポン玉くらいの大きさになったら収穫し
側花蕾を伸ばしていきます

写真を撮り忘れましたが、この後に追肥を行っております

 
11/21撮影
側花蕾がずいぶん伸びてきました
いよいよ収穫です

収穫後はこのようなスタイルで
出荷調整を行います

「緑楽来」でお見掛けの際は
是非お試しください

(蔬菜作物 山崎)

2023年11月20日月曜日

マテバシイの実(ドングリ)を食べてみました!

  前回マテバシイの実(ドングリ)を紹介しましたが、その数日後、実(ドングリ)を食べてみました。

 まずドングリをよく洗って、水に浮いてくるドングリは虫食いか中身がない可能性があるので取り除き、水分を拭いてからフライパンで炒ってみました。


浮いているものは除外します

ザルにあげ水分を拭いて


 炒り具合が分からなかったので、まず火加減は弱火で8分~10分位炒めてみましたが・・。

何個か爆ぜてしまい、中の実も硬くなってボソボソになってしまいました!!


弱火で8分~10分炒めたところ

 気を取り直して、今度は4分~5分位炒めてみました。

今度は4分~5分位炒めました

4分~5分炒めた実

食べました

 食べてみました。
 う~ん。少し甘味がありまずくはないですが、このままではあまりいっぱい食べられるものではないですかねー?

 クッキーかパンなどに混ぜ焼き上げて食べた方が美味しいんでしょうねー?

(造園樹木 本間)



2023年10月25日水曜日

新米の時期となりました

前回のブログでは、台風13号の影響で刈り取り前の稲が
倒れてしまった事をお伝えしましたが、今回のブログでは、
無事に稲刈りが終えました事を、お伝えしたいと思います。

下の画像は、倒れた稲の中を刈り進むコンバインです。
稲が倒れた方向に刈り進む「追い刈り」には強く、問題なく刈り取ります。


刈り取った稲はコンバインにより藁と籾に分けられ、
藁は15㎝幅にカットされ、水田に落されます。
籾は風選により、実りの悪い軽い籾は吹き飛ばされ、
実りの良い籾はコンバイン内のタンクに溜められます。

コンバイン内に溜まった700リットル程の籾は、
軽トラックに載せたコンテナに吐き出します。


軽トラックにコンバイン約2杯半、山ほど籾が溜まりましたら、
籾の水分を調整する乾燥機に入れます。

「B186」と見えるのが乾燥機です。
乾燥機内で籾を循環させ、ファンで風を送り乾燥させます。
水分計で玄米の水分量15%までに乾燥されればOK!。
15%は保存性と食味のバランスの良い水分量なのです。


籾の乾燥が済むと今度は籾摺り。
籾摺りとは籾を「籾殻」と「玄米」に分ける作業です。

籾摺り機で調整された玄米は、
最後に粒の大きさを揃える「選別機」で
「玄米」と実りの悪い「くず米」に
分けられます。

下の画像は、1袋30㎏で袋詰めされた玄米です。
センターの水田半分くらいの刈り取り量です。


調整された玄米は、3㎏詰めに袋詰めをして販売。
また、精米機で精米された白米でも販売しております。
左が玄米、右の白い袋が白米です。


新米はセンター直売所「緑楽来」で販売中で、
大変好評をいただいております。
直売所にお越しの際は、是非お試しください。

(蔬菜作物 榎本)











2023年10月24日火曜日

深まる秋

 

10月も半ばを過ぎすっかり秋の空気になってきました。

センターの果樹も、残すところカキとイチジクのみ、となりました。

これはドーフィンです。温室の養液栽培でも収穫していますが、こちらは露地ものです。皮がしっかりしていてべたつきません。

こちらはバナーネです。熟しても赤くならず、バナナのような色をしています。
甘味が大変強い品種です。






これは、ロードスです。ギリシャのロードス島原産です。甘さと酸味が絶妙とのこと。
皮まで甘いです。







そしてこちらは、蓬莱柿(ほうらいしゅ)別名を日本早生といいます。最初に紹介したドーフィンより前に、日本に入ってきた品種です。イチジクのなかでは酸味がある品種なので、ジャム加工に向いていると思います。









紹介したイチジクはすべて露地栽培です。
これらのイチジクを使って、ジャム加工を予定しています。
私も含めて、生のイチジクが苦手な方も、ジャムだとみんなおいしいと言ってくれます。
加工が楽しみです。
櫻井(果樹・加工)





2023年10月13日金曜日

茎ブロッコリー定植しました

先日まで「暑い暑い」と言っていたのに
10月に入ると一気に涼しくなりましたね

さて
今年も茎ブロコッリーの栽培が始まりました

過去の栽培の様子はコチラ
https://kajusosai1.blogspot.com/2021/10/blog-post.html

品種はグリーンボイス
8/29にプラグトレイに播種、その後2号ポットに移植しています

こちらの圃場に定植します
(元肥を入れ耕耘・畝立てした状態)

 
9/19、実習で定植しました
株間40㎝・二条植えです
定植後は潅水チューブで潅水しました
人数が多いのであっという間に
作業が終わりました

10/2撮影
ずいぶん大きくなりましたが
鱗翅目幼虫(イモムシ)により
かなり葉が食害されています…
心配だったので薬剤散布を行いました

順調に生育すれば
11月下旬頃には収穫できそうです


(蔬菜作物 山崎)

2023年10月2日月曜日

マテバシイの実

  現在センター内の道路にドングリの実が落ちています。上を見上げるとマテバシイの実がたくさん実っており、その実が落ちている様です。

 ドングリは広義にはブナ科の果実のことを言いますが、マテバシイもブナ科マテバシイ属の常緑広葉樹で高木になり、公園や植物園などで良く見られます。

 マテバシイのドングリ(堅果)は熟すのに2年かかり、2~3㎝ほどの長楕円形で、殻斗(ドングリの根元に付いているぼうしみたいなもの)は浅いお椀型で魚のうろこ状の模様をしています。

道路に落ちているマテバシイの実

枝にたくさん付いている堅果と殻斗

 マテバシイの果実はタンニンをあまり含まないため、アク抜きが必要なく生でも食べらますがあまり美味しくないようです。炒って食べると美味しいようです。

 私もマテバシイのドングリクッキーは食べたことがありますが、そのまま炒った果実を食べたことがないので、今度食べてみます。


(造園樹木 本間)




2023年9月29日金曜日

今年もリンゴ🍎と西洋ナシ🍐の収穫が始まります

暑さも和らぎ、秋を感じる日が増えてきました。 

センターでは今年度もリンゴ🍎と西洋ナシ🍐の販売が始まりました。


センターは群馬県沼田市にも農場を有しており、リンゴと西洋ナシはそこで栽培されております。現地の職員が日々の栽培管理をしています。



リンゴの起源は約4000年前にまで遡り、人類最古の果物と言われています。

①あかね

強い酸味が特徴の早生品種です。


②つがる

甘味と酸味のバランスが取れた早生品種です。


西洋ナシは日本ナシのようなシャキシャキとした食感では無くて、ねっとりとした柔らかい食感が特徴です。また、西洋ナシは収穫直後に食べることができないため、常温での追熟を必要とします。

③オーロラ

甘味が強く、果汁が多めの早生品種です。


④バートレット

酸味が強めの早生品種です。


今後も時期に応じて様々な品種を当センター直売所「緑楽来」で販売するため、品種ごとに食べ比べや味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?


                                佐々木(果樹・加工)













2023年9月28日木曜日

キャベツ定植

 残暑が続き、日差しが強くまだ30℃以上の日が続きそうですね。

急変する天気や畑の様子を見ながら作業しなくてはならず、なかなか思い通りにはいきません。

9月13日にキャベツを定植をしました。品種はタキイ種苗の「おきなSP」、加工・業務用に適した肥大性と在圃性の優れた早生種です。

雨が降らない日が続いたので、活着するのに時間がかかりました。


栽培にあたり苗の準備でしたが、今作では播種・育苗をサカタのタネの製品、プラントプラグ(固形培土)を使用しました。

プラントプラグはセルトレーに培土がすでに充填してあり、土詰めの作業は必要なく種をまくだけなので作業の省力化や効率化が望めるものとなっています。固形培土なのでセルトレーから苗を抜き取る作業も簡単でした。

キャベツのほかブロッコリー、カリフラワー、カブ、大根の定植・播種が終わり一段落したように思えます。

気温が高い日が続き、虫の活動が例年よりも活発みたいなので先手先手の防除作業に努めたいと思います。

(蔬菜作物 笹沼)