2019年8月30日金曜日

ピーマンの整枝

梅雨が明けた途端
猛暑に見舞われましたが
お盆を過ぎてようやく暑さも和らいできたように
感じます

時間は少し遡りますが
お盆前の8月9日、ピーマンの整枝を行いました

整枝とは
茂りすぎた枝葉をすき、株内の風通しを良くする目的で
枝を切りそろえる作業のこと
整枝前
この状態では風通しが悪く
病害虫が蔓延ってしまいます
(実際、アブラムシの発生に悩まされました)
整枝後
かなりすっきりしました
この後、追肥も行いました

整枝後 約2週間
かなり茂ってきました

順調に行けば
もうしばらく収穫できそうです
(蔬菜作物 山崎)

2019年8月23日金曜日

クズ

 クズはマメ科クズ属の蔓性の多年性植物で、成長が早く蔓は10メートル以上に伸び樹木などに巻き付き覆い尽くしてしまい、樹木が枯れたり枝が曲がったりすることもあります。
 
 繁殖力旺盛で地上部を刈り取っても地下に根茎が残っており、すぐに蔓が再生してしまうので、非常に厄介な植物でありますが、地下部の根は肥大した長芋状の塊根となり多量のデンプンを含み、葛餅などで使用する葛粉や「葛根」として解熱やせき止め、風邪などの漢方薬として利用されています。
 またクズの蔓の繊維部分を利用して「葛布(くずふ)」という原料になるようで、静岡県掛川市の特産になっているようです。

樹木を覆い尽くしたクズ

クズの葉
葉は三出複葉で幅広く大きく、葉の裏面は白い毛を密生して白色を帯びています。
地下茎から伸びた木質化した蔓
クズの花
花は8~9月に咲き、穂状花序が立ち上がり濃紫色の甘い芳香がある花を咲かせます。

 クズの呼び名は昔の大和の国(奈良県)の国栖(くず)という所が葛粉の産地であったところから命名されたらしく、漢字の「葛」は漢名から付けられたようです。
 
 またクズは秋の七草の一つでもあります。
ちなみに秋の七草は、「萩(はぎ)」、「薄(すすき)」、「桔梗(ききょう)」、「撫子(なでしこ)」、「葛(くず)」、「藤袴(ふじばかま)」、「女郎花(おみなえし)」です。



(造園樹木 本間)


2019年8月7日水曜日

真夏のニガウリ

ようやく梅雨も明けて、夏が本番になりました。暑くてもニガウリは元気です。
今回はニガウリの近況や花や果実などを紹介します。
これは8月上旬のニガウリの全体の状態です。同じ温室で栽培していたメロンは収穫が終わり、片づけてあります。 
こちらはニガウリの雄花です。ニガウリは雄花と雌花は別々に咲きます。そのためにいい果実を収穫するには雄花の花粉を雌花につける必要があります。

こちらはニガウリの雌花です。雄花と比べて、花の中心の形や色が違うことがわかります。

雌花を横から見ると、花の付け根が小さいニガウリのような状態になっています。

受精が成功して、小さい果実がなり始めた状態です。生育が進んで、花の数が多くなると、ハチや風で花粉が着き、自然に受精されることもあります。



果実が小さいときに、ネットや枝に先端が引っ掛かると、このように果実が曲がってしまいます。


これが収穫適期のニガウリの果実です。果実の長さが20㎝以上で30㎝くらいまでの果実を収穫・出荷しています。売店では1本100円で販売しています。
 
 ニガウリはこれから8月~9月に収穫がピークになります。夏の暑い時期にはグリーンカーテンとしてもおすすめです。



                                           (蔬菜・作物 中村)
 
 
 
 

2019年8月1日木曜日

夕焼けに鎌を研げ

枝を切り 果実を選り 収穫する

果樹栽培において 刃物は必需品です
ハサミ ノコギリ カマ ナイフ等々
多様な刃物を使います

そんな刃物も
切れが悪いと 作業効率が低下します

よく切れる状態を保つには
こまめに研ぐ事が肝要

“研ぐ” とは

刃物は 硬い鋼材と
錆びにくく粘りのある鋼材とを接合させて出来ています

硬い鋼材部分を鋭くし 
細かなギザギザをつくる作業かと

農作業で頻度の高い 草刈作業
鎌を使います

カマを足で固定し 左手はカマに添え
砥石を右手の小指球部で押す感じ

少しカエリが出るまで研いだら
反対側を少し研ぎ カエリを取ります
研ぐ方向は 使う向きに

砥石も 全体的に使わないと
一か所だけ減ってしまい 
途中で折れてしまいます

夕焼けは翌日晴れると云われ
明日に備えて 鎌を研いでおけという教えがあります

余裕をもって準備出来たらと思います
先の作業をイメージしながら
指先に集中します


こころにゆとりを持って
当たり前に使っている用具に感謝し
こころも一緒に 研げたらと 

(果樹加工 むらた)