なぜ接ぎ木を行ったかと言いますと…
キュウリ苗を直に定植すると土壌伝染性の病害に罹りやすい
↓
病害に対し抵抗性のあるカボチャなどに接ぎ、病害を回避する
(100%回避は不可能)。
この場合、接ぎ木の台となるカボチャを台木、キュウリを穂木と言います。
接ぎ木はキュウリのみならず、トマト・ナス・スイカなどでも
用いられる方法です。
こちらは台木であるカボチャ。キュウリより1~2日早く播種します。
(台木用品種なので実を食べても美味しくないようです)。
こちらは穂木であるキュウリ。播種後1週間。品種はフリーダム
いぼなし・多収性の品種です。
★接ぎ木方法
①カミソリを用いて台木と穂木を地際から切る(左が台木・右が穂木)
②台木の双葉の中心軸に先を尖らせた竹串を差し込む
③カミソリで穂木の双葉の下(胚軸)を細くカットする
④台木の竹串を抜き、その部分に穂木を差し込む
⑤この苗を培養土を詰めた72穴セルトレイに挿していく
この時セルトレイは十分に水を含ませておく
(以上、神の手を持つ接ぎ木のプロ・本センター教員・北条先生による実演でした)
⑥このセルトレイを湿度100%の状態にした養生BOXへ入れる
この接ぎ木方法は台木・穂木ともに根を切る、断根挿し接ぎと言う方法です。
この状態で約1週間経つと台木から発根してきます。
その後1週間ほど養生させ、ハウス・温室に定植する予定です。
(蔬菜作物 山崎)