2018年6月29日金曜日

タマネギ収穫しました!

いよいよタマネギの収穫です。
前回のブログでは、5/7までの画像をご紹介しましたが、
今回はそれ以降一週間ごとの生育状況と収穫までの様子をご紹介します。


5/14です。
タマネギの葉はまだ青々としています。



5/21です。
葉は役目を終えて倒れ始めました。


5/28です。
完全に葉が倒れた状態です。



この状態から一週間ほどで収穫適期となります。

6/4です。
少し枯れあがってきました。



収穫は雨の日や雨上がりの日は厳禁です。
タマネギの水分含有量が多くなり保存に適しておらず、収穫後腐り易くなりますので、
晴天が二日ほど続いた日に収穫をします。

今年は晴天が続いた6/5に収穫しました。



収穫後は畑に並べて天日干しし、タマネギの水分を飛ばします。
天日にさらすと適度に水分が飛び、保存に適した状態になります。
出来れば2日ほど置きたい所ですが、明日から雨予報ですので
夕方までの天日干しです。



夕方に取り込み易いように、抜き取ったらカゴに入れて干します。
葉が玉に重ならないようにして、陽に当てます。

天日干し後の保存は、直接陽の当たらない風通しの良い所が適しています。


センターでは網棚の上で、カゴごと保存しています。

いよいよ出荷調整です。


葉と根を切り落として玉のまわりの土を払い、
このような状態にします。

タマネギは現在、センター直売所(緑楽来)で販売中です!。


価格は1kg(4個入り)で150円です。

緑楽来へお越しの際は、是非お買い求めください。

(蔬菜作物 榎本)









2018年6月22日金曜日

緑の季節その2

6月に入り梅雨真っ只中となりました。
果樹も一日ごとに、すくすくと育っています。

前回、時期の関係で載せられなかった、キウイの雄花トムリです。
この花から花粉を採取して、先月の実習で留学生たちに受粉してもらいました。

現在こんな状態です。品種はヘイワードです。このままだと多すぎるので、形が悪いもの・小さいものなどを摘果します。

上の枝には3個残しました。枝の強さ(勢い)によって、残す数を決めます。強い枝には3~4個、弱い枝には1~2個残します。

強い枝。30cm以上。4個残しました。
 
弱い枝。15cm以下。2個残しました。
 

この果実には側果(左右の小さい果実)がついています。無駄なので落とします。

前回紹介した香緑です。形が細長く、果肉が鮮やかな緑色になります。

これはイエロージョイ。名前の通り果肉が黄色の品種です。3種類のなかでは収穫時期が一番早くなります。といっても収穫は11月。まだまだ成長して、もう一回り大きくなります。
収穫が楽しみです。

櫻井(果樹・加工)

2018年6月15日金曜日

接ぎ木苗の管理

苗テラスの接ぎ木BOX
1週間養生を行ったキュウリの接ぎ木苗
ようやく活着してきましたが
まだ定植できる状態ではありません。

接ぎ木苗をよく見ると脇から台木のカボチャの芽が出てきています。
このまま台木を伸ばすとせっかく活着したキュウリが
枯れてしまう可能性があるので
台木カボチャの芽を取り除いていきます。

また穂木であるキュウリから不定根が発生することもあります。
それも丁寧に取り除きます

(キュウリの根が出てしまうと
根から病害菌が侵入し接ぎ木した意味がなくなりますので)。



写真だと分かりにくいですが
こちらが1株づつ苗のチェックした状態です。

台木の芽は定植後も発生しますので見つけ次第取り除く必要があります。

(蔬菜作物 山崎)





2018年6月8日金曜日

ケムシに注意!

  新葉も茂って暖かい季節になると、いろいろなケムシもたくさん発生してきます。

・マツカレハ(マツケムシ)
  5月中は松の緑摘み作業を行いましたが、マツカレハが意外といました。

松などの針葉を食害。(当センター内、クロマツ)

  幼虫は4月~6月、8月~10月の1~2回発生しますが、終齢幼虫の4月~6月の被害が大きく、時に大量発生して樹木が枯れてしまうことがあります。
  終齢幼虫の体長は大きいもので75㎜になる事があり、胸部の毛には毒針毛あり刺されると痛い様です。
  アカマツ、クロマツの他モミ、ヒマラヤスギ、カラマツなどにも発生します。背部は暗褐色なのでマツ類の幹部や枝にいても分かりづらいですので、気を付けましょう。

・チャドクガ
  ツバキ、サザンカ、チャなどのツバキ科の樹木などに発生します。

ツバキの葉を食害しているチャドクガ。(近くの公園で)

 幼虫、成虫、まゆ卵塊に触れると激しいかゆみを感じます。直接触れなくても食害した跡の葉に残った毒針毛、風で飛んできた毛でもかゆくなることがあります。
 幼虫は4月~10月の年2回発生し、老熟幼虫は体長約25㎜、黄褐色で全面に褐色の小斑があります。下の写真の様に葉の表面や裏側に並んで葉を食害し、被害が大きいと木の大部分が丸坊主になることがあります。 
 見つけ次第、毛虫に触らない様に枝ごと切り取って、焼却処分しましょう。また発生前に剪定を行い枝透かしをして通風を良くすることで発生を少し抑えられますが、発生してしまうと後の剪定作業に手間が掛かってしまうので、センターでは部分的に農薬散布も行っています。

・アメリカシロヒトリ
  戦後、アメリカから侵入したものと推定され、日本全国に大きな被害が出ています。サクラ、プラタナス、カエデ、ハナミズキ、ヤナギ、ポプラ、カキ、リンゴなど多くの樹木に発生します。

3齢幼虫位まで巣網を作り、集団で葉を食害します。(当センター内、カエデ)


幼齢中は巣網を作り、葉の表皮と葉脈を残し葉肉のみ食害するので白く透けた様になり、遠くからでもよく目立ちます。
(当センター内、カエデ)

 普通年2回発生し、幼虫は6月~7月と8月中旬~9月中旬に現れます。3齢幼虫位までは葉に巣網を作り集団で葉肉のみ食害し、被害葉は白くかすれた様になり遠くからでも目立ちます。その後巣から出て分散し、単独で葉を食害します。この時期は葉脈まで食べるので被害樹は丸坊主にされることがあります。この毛虫に触っても人体に影響はないですが、アレルギー反応を示す人がいる様です。
 大きな被害にあうと樹が衰えたり見栄えが悪くなったり、また糞で樹の周りが汚くなったりしますので、見つけ次第、できれば幼齢虫の集団でいる時に枝ごと切り取って焼却処分しましょう。とは言っても、樹の高い所にも発生しますので、その場合はやはり農薬の散布をします。

(造園樹木担当 本間)