2019年7月25日木曜日

カボチャ栽培始まってます3

前回のブログでは、カボチャのトンネル内での生長と、
トンネルを外したあとの管理の様子として、5月14日までをご紹介しましたが、
今回のブログでは、その約一週間後の5月22日の様子からご紹介します。


センターではカボチャの栽培2列を、4~5mの畝間(トンネルからトンネルまでの間隔)を
空けて栽培しています。
2列は向い合せに生長点が伸びるように誘引し、下の写真は生長点同士が交じり合う
時期の様子です。
 5/22

肝心の果実は、テニスボール大にまで生長していました。
この、「テニスボール大」の時期に、追肥をしてあげます。
 5/22
追肥は、株元から果実が着果肥大している節までを、
パラパラと化成肥料を施します。
また、果実が着果している節から伸びている側枝は、早目に外して
養分が側枝の生長に引っ張られないようにします。

次は、5日後の様子です。
圃場の土が見えなくなるほど、蔓が生長しています。
 5/27

果実は・・・かなり大きくなっています。
 5/27

次は、その4日後です。
 5/31
果皮が黄緑色から、緑色になってきました。
へたを上に向け、果実の上下を整えます。
地面に着いていた部分の果皮は、色が薄いですね。

次は、その6日後です。
カボチャ蔓のフカフカ絨毯です。
 6/6

果実は・・・かなり果皮の色が濃くなってきました。
もう、カボチャ本来の色ですね。
 6/6

次は、その5日後です。

ここまで蔓が生長してくれれば、果実は葉の日陰になり、
梅雨の中休みの強い日差しから、果実を守ってくれます。
 6/11
葉が病気で枯れていたり、葉が小さかったり葉数が少ないと、
果実に長時間直射日光が当たる事となり、
日焼けをおこして、そこから腐ってしまいます。

 6/11
6/6の写真と微妙に写りの色が青く見えますが、
順調に育っています。

ちなみにカボチャの花の写真を載せてみます。
こちらは雄花です。
 雄花

こちらは雌花です。
 雌花
花が咲いている時に、もう果実となる部分が
花弁の下に丸くあって、雄花との違いが分かりますよね。

次回のブログでは、収穫の様子をご紹介しますが、
センターの直売所(緑楽来)では、もう販売している頃だと思います。


(蔬菜作物 榎本)











2019年7月19日金曜日

梅雨真っ只中

7月に入りました。梅雨らしい日が続いています。
気温は低めですが、ブドウは成長を続けています。

これはクルガンローズです。熟すとキレイなピンク色になります。

こちらはロザリオロッソというブドウです。熟すと赤紫色になります。着色しにくい品種です。

これはブラックビートです。巨峰系のブドウで、名前の通り黒紫色に着色しやすいです。

こちらはピオーネです。巨峰系で、巨峰より大粒になりますが、色が付きにくい品種です。

これはサニールージュです。着色が始まりました。赤紫色になります。

こちらはハニービーナスです。熟すときれいな黄緑色になります。味もさわやかです。

こちらはバッファローです。種無し処理をすると先が尖った形になります。ブドウの中では一番最初に収穫が始まります。

これはシャインマスカットです。急激に粒が肥大してきました。

そしてナイアガラです。摘粒をすると急激に肥大してきました。バッファローに続いて収穫されます。
他に、ゴルビー、ウィンク、オリエンタルスター、アレキ(マスカットオブアレキサンドリア)なども順調に生育しています。
暑い夏ももうすぐです。

櫻井(果樹・加工)

2019年7月12日金曜日

ナスとピーマンの追肥

4月に定植したナスとピーマンですが
順調に生長して実が成りはじめました
こちらは千両二号
一般的なナスです
庄屋大長(長ナス)
くろわし(米ナス)

一般的に野菜の栽培では
最初に元肥(もとごえ)を施しますが
生育期間が長くなってくると
野菜自身の生長や水やりによって
土壌中の肥料分が少なくなってきます

その不足した肥料分を補うため生育中に追肥(ついひ)を施す必要があります


今回使用した化成肥料
ナスやピーマンでは実が成りはじめる頃が
追肥のタイミングとされています

ナスの追肥方法
追肥量は1株あたり一握り(20~30g)が目安です
株元のマルチを開き、株の周囲に輪を描くように施し
肥料がよく馴染むように土と混ぜます
追肥を行った後は再びマルチを戻します
ピーマンも同様に追肥を行いました

追肥は生育の様子を見ながら行いますが
数回行う際には2週間~1か月ほど期間をあけ
土の肥料分が多くなりすぎないよう注意します


(蔬菜作物 山崎)

2019年7月5日金曜日

常緑ヤマボウシ

  アジサイの見頃も過ぎ、6月中旬位からフィールドセンターの車両入口付近に白い花が満開になっています。

  ヤマボウシと花が似ていますが「常緑性のヤマボウシ」です。

  ヤマボウシは落葉性で冬季には葉を落としますが、常緑ヤマボウシは葉を落としません。しかしヤマボウシと比べると余り寒さに強くないので、寒い所では若干落葉してしまいます。耐寒温度は-5℃~-8℃位です。フィールドセンターがある柏市柏の葉でも枯れずに生育しています。
  またヤマボウシは10~15mの高木になりますが、常緑ヤマボウシは5~8mと余り大きくなりません。

  ヤマボウシやハナミズキと同じく花弁に見えるところは総苞弁と言われる葉の部分で、中心の丸い部分が花序になります。
  夏期はヤマボウシが5月上旬~6月上旬に咲きますが、常緑ヤマボウシはヤマボウシが咲き終わった6月中旬~7月中下旬に咲きます。

フィールドセンター南門入口から(2019年6月下旬)
写真中央奥に白い花が目立ちます。


常緑ヤマボウシ(2019年6月下旬)
樹高は余り大きくならず、花付きが良いです。

常緑ヤマボウシ(2019年6月下旬)
花付きが良く、花はヤマボウシそっくりです。




こちらは普通のヤマボウシ(5月中旬頃)


  当フィールドセンターでは以前(25年位前?)から植栽されていましたが、近年良く流通しており、私が通勤している道路沿いの新しい店舗や住宅地に植栽されているのを見かけるようになりました。


 樹高があまり大きくならず花付きも良く、一年中葉を落とさないのでシンボルツリーとして良いかもしれませんね。


(造園樹木 本間)