2019年10月25日金曜日

新米販売中です!

今年は7月の梅雨が長く、8月は猛暑日が続きましたが、
センターの水稲栽培は順調に生育し、9月の刈り取り時期を迎えました。


栽培しています品種は、「コシヒカリ」です。


学生実習で5月に田植え、7月に追肥をし、9月に稲刈りを行い、
学年によっては、田植えも稲刈りも乗用の機械(田植え機、コンバイン)を使用します。


下の画像はセンターの水田で、9月4日の様子です。
9/4

生育が綺麗に揃い、稲も立っていて、
コンバインでの刈り取りがやり易い状態です。

しかし・・・台風15号が上陸しました・・・。

9/9

あちゃ~、稲がべったり倒れ、稲穂が濡れてしまっています。
ここまで倒れていると、コンバインでの刈り取りは困難です。
ましてや、機械の操作が慣れていない学生にとっては厳しいですね。
稲刈り実習は9月12日、晴天が続き稲が乾くのを待つのみです。

9/12

刈り取り当日、しばらく晴天が続いたので、稲が立ち上がろうと
地面から少し浮いています。

これならコンバインで刈り取れます!。

実習は予定通り行いましたが、やはり稲が倒れているので時間がかかりました。

下の画像は、コンバインで刈り取られ脱穀された籾を
軽トラックへ移している様子です。


刈り取り後は、籾を乾燥機へ移して水分を15%に調整し、
籾摺り機で玄米にして、30kgの袋詰めの状態で保存します。

収穫されたお米は、センター直売所「緑楽来」で販売しています。
下の画像左が白米、右が玄米で3kg詰めで1200円です。
パッケージには、5月の学生実習での田植えの様子(手植え)を使用しています。


ちなみに、センターの水稲栽培は、田植え後に一度だけ除草剤を使用し、
その後の栽培期間中に農薬の使用はありませんので、安心して
お買い求めいただけると思います。

お試しサイズに、3合入り(450g)の販売もしていますので、
緑楽来へお越しの際は是非、ご検討ください。

(蔬菜作物 榎本)







2019年10月18日金曜日

秋真っ只中

10月に入り、朝晩はすっかり涼しくなりました。
果樹部での収穫もひと段落、といったところです。

このブドウは、マスカットベーリーAです。もともとはワイン用に栽培される品種です。生で食べても
上品な甘さと香りがあります。

こちらは、オリエンタルスターです。センターでは一番最後に収穫されます。名前はとても魅力的ですが、あっさりとした酸味と甘みのブドウです。

温室のイチジクは、先月で夏果の収穫が終わり、現在秋果が育っています。これはドーフィンです。夏果に比べて小ぶりになりますが、味は濃くなります。

こちらはバナーネです。名前の通り、熟すとバナナのように黄色くなります。ドーフィンよりさらに甘味が強いイチジクです。

こちらはキウイのイエロージョイという品種です。名前の通り、果肉が黄色いさわやかな甘さのキウイです。収穫はもう少し先になります。
この後カキの収穫が始まると、今年もあと少し・・・と感じるようになってくるのです。
櫻井(果樹・加工)

2019年10月11日金曜日

Qなっつ

夏休み終盤、9月24日に
千葉県八街市で行われた「農業収穫体験ツアー」
(千葉大学園芸学部・学生向けのツアー)に参加させていただきました。

八街市といえば「落花生(ラッカセイ)」。
千葉県の落花生生産量は全国の7割を占め、もちろん第一位です。
八街市はその中でもトップの生産量を誇っています。

今回のツアーでも落花生の加工所の見学や
ジャンボ落花生(おおまさり)の収穫など
産地らしいメニューが目白押しでした。
おおまさりの収獲

また、日本国内唯一の落花生生育機関である
千葉県農林総合研究センター「落花生研究室」にもお邪魔しました。

圃場風景



こちらは主に落花生の品種改良を行っている機関で
これまでに「千葉半立」「ナカテユタカ」「郷の香」
「おおまさり」などを育成しています。

そして近年育成され、昨年一般販売が開始されたのが
“Qなっつ”
甘さ・食感・風味などが従来の落花生(ピー(P)ナッツ)を
超える存在とのことでこの愛称になったようです。
主要品種であるナカテユタカにかわる品種として
期待されています。
Qなっつの株
今回のツアー、9月9日の台風15号の影響で
ひょっとしたら中止かも…と思っていたので
無事開催されてほっとしました。

台風で八街市も甚大な被害を受けましたが
観光農園等の施設は通常営業に戻りつつあるので
どうか八街へ観光にきてくださいね、とのお話を伺ってまいりました。


(蔬菜作物 山崎)

2019年10月4日金曜日

マテバシイ剪定

 当フィールドセンター正門側の通路沿いにマテバシイという樹木が植栽されています。
 
 現在の正門側には旧附属農場が移転した当時調整池があり、その一部分に目隠しのため学生実習でマテバシイを植栽しました。
 つくばエキスプレスが開業し、キャンパス駅側に正門を整備することになり調整池はなくなってしまいましたが、マテバシイは現在も13本ほど残っています。
 
 植栽した時は確か樹高1.8m位だったと思いますが、現在は樹高4~5m、樹冠3~4m位になり随分大きくなりました。

 マテバシイは常緑樹で成長が早く、放任しておくと樹高15m位になってしまいます。
このマテバシイは10年位前までは数年に一回剪定をしている程度でしたが、キャンパス駅側、正門側になり管理研究棟や売店も近くにあることから景観を良くする目的や、またマテバシイが植栽されている脇のセンター内の道路の交通量が増え、樹形を抑える必要があることから、ここ10年位は毎年剪定を行っています。

 2017年までは別科の学生実習で剪定作業を行っていましたが、別科が廃止になり学生がいなくなったので昨年から私一人で剪定作業を行っているところです。

剪定前

剪定後

剪定した枝

チッパーという機械で枝や葉を粉砕

粉砕中

粉砕した枝葉は株元にマルチング

剪定終了
 今年も重い腰を上げて剪定作業に取り掛かり、やっと昨日作業が終わりました。剪定枝の片づけ作業も含め延べ約27時間の作業になりました。13本ありますので1本当たり約2時間弱です。
 「早い?遅い?」


(造園樹木 本間)