2016年10月26日水曜日

刺されると痛いです(その2)

前回のヒロヘリアオイラガの続きです。

だいぶ気温も下がって涼しくなってきました。
ヒロヘリアオイラガも越冬の為、を作って冬仕度をしていました。



斑入りケヤキの幹に取り付けてある樹木ラベルをめくると・・・。
 
 
 
の塊がありました。
まだ新しそうなので、棒でを割ってみると(意外と硬いです)・・・。
 
 
 
いました。たくさん幼虫が!!
 
お休みの所でしたが、来春、羽化して増えてもらっても困りますので、幼虫は潰して落としておきました。
すべてのを見つけ出し捕殺するのは無理なので、また来年もヒロヘリアオイラガさんとお会いする事になるでしょう。
 
 
  
(造園樹木担当  本間)
 


2016年10月20日木曜日

センターのサツマイモ








秋10月になりました。センターで栽培しているサツマイモの収穫の季節です。センターでは糖度が高く粘質で蒸し芋に適した「紅はるか」と、やや粉質で焼き芋やペーストに適した「寿(ことぶき)」を栽培しています。







収穫時期のサツマイモの畑です。


 このようにスコップで一株一株、堀上げて収穫します。



収穫直後のサツマイモです。




 収穫したサツマイモはまず傷物を取り除き、傷の無いものは大、中、小と大きさで分けます。




分けたものは洗浄して、乾燥させた後、中と小を組み合わせて、袋詰めして出荷します。一袋3~4本入りにして200円で11月上旬より販売します。(紅はるかの大は10/20より販売を始めました)



(蔬菜作物 中村)




































2016年10月12日水曜日

ヤマナシの木

今年もたくさんのヤマナシが実りました。


















松戸から柏に移転した2年後(2000年)、
ナシの台木の採取樹として植えた、ヤマナシ(ニホンヤマナシ)の樹です。


フィールドセンター本館の通路脇に植栽されています。




フィールドセンター本館
3階建屋と同じくらいの
樹高です。











ヤマナシは、バラ科ナシ属の落葉樹で、栽培種のニホンナシの原種とされています。


古に中国から渡来したという説、日本固有の説などがあり、はっきりしていません。
各地で自然交配した様々な品種が自生していて、これらを総称してニホンヤマナシと
呼んでいます。




一つの果そうには、
1~4個の果実が着いて
います。












果実を割り、食べてみました。


じゃりじゃりとした食感、甘さはあまり感じませんが、糖度は17.3度もありました。
栽培種と変わらない数値です。
酸度(pH)は3.3、酸味も感じますが、渋みえぐみを強く感じました。

野生の味でしょうか^^




心室数は平均3つ、
種子は2~5個
(しいなも3~5個)と
まちまちです。










栽植時、ヤマナシの他にマメナシ、アオナシなど7種、各々2本づつを植えました。
この時植栽のほとんどは本館施工のため、伐採となりました。


ウメ圃場の一角に植えた一本が、現在に至ります。


















‘農場’から‘センター’へ、
様々な変遷を潜り抜け、すくすくと育ち、
いつの間にかこんなりっぱな大樹となりました。




今年、春先の満開のヤマナシです。
         2016.04.20 撮影

















通行する人たちが、立ち止まり、見上げ、シャッターを切ったりと、
晴れやかなひと時でした。


















何かと慌ただしい毎日、
実習やあれこれ管理作業を終えて本館に向かうと、
のんびりとたたずんでいる樹姿が見え、ホッとします。




 (果樹加工 村田)























































2016年10月6日木曜日

緑楽来で好評です


高層マンションが見えるこの圃場で、何が栽培されているのか分かりますか?。




① 丸い葉の形が特徴です。





② 葉の付け根の節に、こんな黄色い花を咲かせます。





③ 花が咲いていた節から何か伸びています。

株元を持ち上げ、掘り上げると・・・





出てきました~ 
 
答えは 「ラッカセイ」 でした。
(南米原産 1年生草本 マメ科植物)

花が咲いた後、針のような子房柄が地面に向かって伸びて土に刺さり、
その先端部が土の中で成長し莢になり、ラッカセイの形になります。




撮影は9月上旬、ラッカセイにまだ網目が無く
収穫には早いですが、徐々に大きくなっています。


品種は 「千葉半立」 を栽培、千葉県で育成された県の奨励品種です。
味にコクと風味があり、大変美味しい品種です。
緑楽来でも販売しており、その味の良さから人気商品となっております。


センターでの栽培は5月の播種から10月の収穫まで、学生実習で管理しています。





美味しいだけあり、カラスにも人気です。
播種から収穫までの期間、防鳥対策としてカラスに食べられたり、いたずらされないように
釣り糸を張ってあります(赤矢印)


10月の収穫後は2~3週間天日干しで乾燥させ、トラクターに取り付けた脱粒機にかけて
「莢」 と「茎葉」 に分け、選別・調整します。


緑楽来に出荷されるのは11月下旬になりそうです。


(蔬菜作物  榎本)