6月に入ってから最高気温が30度を超える日を記録するなど、夏本番が近づいていることを実感するようになりました。
今年もセンターではヤマモモ(山桃)の収穫が始まりました。写真のように赤くて丸い果実が鈴なりに成るのが特徴です。
名前だけ聞くともしかしてモモ(桃)の仲間だと予想する方も多いと思いますが、実はモモ(桃)とは異なる系統の植物なのです。モモ(桃)はバラ科サクラ属の落葉果樹ですが、ヤマモモ(山桃)はヤマモモ科ヤマモモ属の常緑果樹です。それではなぜヤマモモ(山桃)という名前なのでしょうか? 明確な由来は分かっていませんが、諸説あります。
名前の由来
①「ヤマ」は山に生える、「モモ」は丸い果実を意味することから。
②山に生え、果実の味が桃に似ていることから。
③「モモ」は数の多いことを表す「百(もも)」で、山に生え、果実が多く成ることから。
④漢名の「楊梅(ヤンメイ)」に、丸い果実を意味する「モモ」を付けた「ヤンメイモモ」から「ヤマモモ」に転じた。
ヤマモモの歴史は古く、江戸時代には四国地方で栽培されていました。個人的には名前の由来が定かではないことも、歴史の古さを表しているように思います。
佐々木(果樹)