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2024年6月28日金曜日

ヤマモモ(山桃)の収穫

6月に入ってから最高気温が30度を超える日を記録するなど、夏本番が近づいていることを実感するようになりました。


今年もセンターではヤマモモ(山桃)の収穫が始まりました。写真のように赤くて丸い果実が鈴なりに成るのが特徴です。


名前だけ聞くともしかしてモモ(桃)の仲間だと予想する方も多いと思いますが、実はモモ(桃)とは異なる系統の植物なのです。モモ(桃)はバラ科サクラ属の落葉果樹ですが、ヤマモモ(山桃)はヤマモモ科ヤマモモ属の常緑果樹です。それではなぜヤマモモ(山桃)という名前なのでしょうか? 明確な由来は分かっていませんが、諸説あります。

名前の由来

①「ヤマ」は山に生える、「モモ」は丸い果実を意味することから。

②山に生え、果実の味が桃に似ていることから。

③「モモ」は数の多いことを表す「百(もも)」で、山に生え、果実が多く成ることから。

④漢名の「楊梅(ヤンメイ)」に、丸い果実を意味する「モモ」を付けた「ヤンメイモモ」から「ヤマモモ」に転じた。


ヤマモモの歴史は古く、江戸時代には四国地方で栽培されていました。個人的には名前の由来が定かではないことも、歴史の古さを表しているように思います。


                                   佐々木(果樹)











2022年7月8日金曜日

「ヤマモモ(山桃)」の紹介

 こんにちは

今回は「ヤマモモ(山桃)」という果樹について紹介します。

まず、ヤマモモ(山桃)と聞いて、「何それ?」・「知らない」・「もしかしてモモ(桃)の仲間?」と思う方は多いのではないでしょうか。

実際に日本で栽培されている果樹の中では珍しい果物であり、市販ではほとんど流通していません。また、有名な果物であるモモ(桃)はバラ科植物ですが、ヤマモモ(山桃)はヤマモモ科植物であるため、全く系統の違う植物です。




しかし、日本における栽培の歴史は長く、江戸時代から主に高知や徳島で栽培されていました。また、常緑果樹であることから温暖気候が適しています。加えて、果実は甘酸っぱく、中に種があるのが特徴です。

さらにフィールドセンターでは収穫したヤマモモをジャムに加工して、少数ながら販売する予定です。


                                佐々木(果樹・加工)