2022年9月22日木曜日

ナシの収穫

 7月下旬から始まったナシの収穫ですが、そろそろ今年の収穫時期も終わりつつあります。

収穫の開始時期には多くの果実が成っていた果樹園も、今や果実がまばらです。

季節の変わり目を感じると同時に、何となく寂しい気がします。


センターで栽培されているナシは6品種ありますが、そのうちの3品種を紹介します。

①あきづき

果形は楕円形で、果頂部にがく片が残りやすいのが特徴です。果肉は軟らかく、酸味は弱めです。


②ゴールド二十世紀

「二十世紀」の変異種であり、農林水産省の試験場で誕生しました。外見・果肉等の品質は「二十世紀」と同じですが、「二十世紀」と比べて黒斑病に強いのが特徴です。ちなみに「二十世紀」は柏市のお隣の松戸市で明治時代に発見された品種です。果肉は軟らかく、日持ちが良いのが特徴です。


③豊水

ニホンナシの代表種である「幸水」に次ぎ、2番目に生産量が多い品種です。果汁が多め、甘みが強いですが、酸味もある品種です。


                                   佐々木(果樹)




2022年9月16日金曜日

ウリ科抑制栽培2

今回タイトルにありますウリ科抑制栽培は、メロンと小玉スイカについて
お伝えしています。
前回のブログではまだセル苗の状態でしたが、その後1ヶ月以上が経ち
現在の様子をお伝えします。

まずは養液栽培のメロンです。


ヤシガラ培地へ定植後、すでに15節くらい蔓が伸びています。
暑い夏場に定植するので、生長が早いですね。

仕立て方は親蔓1本仕立て1果取りで、
果実を着果させる節は、12~15節から伸びる子蔓にしますので、
すでに12節の子蔓は雌花を咲かせています。


黄色い花弁の下にメロンの果実となる
膨らみが分かりますね。

下の画像は雄花です。
今回もミツバチが交配に励んでくれています。


今回栽培の品種「FRアムス」は、交配後約55日が収穫の目安となります。
次回のブログでは、かなり果実が大きくなっていそうですね。


次は土耕栽培の小玉スイカです。

こちらも定植後1ヶ月以上が経ち、かなり蔓が伸びています。
仕立て方は子蔓4本仕立て、3果取りを目指します。


下の画像は雌花です。
メロン同様黄色い花弁の下に果実となる膨らみが分かりますね。
既に縦縞も見えます。
まだ小指の先ほどの大きさです。


下の画像は雄花です。
小玉スイカもミツバチに交配を任せています。
人工授粉作業の省力化に大変助かります。


今回栽培の品種「姫まくら」は交配後約35日で収穫となります。
もしかしたら次回のブログでは収穫のお知らせとなるかもしれません。

(蔬菜作物 榎本)










2022年9月8日木曜日

もう9月

 

毎日、暑い暑いと過ごしているうちに、気が付けばもう9月です。果樹部門は、ナシ・ブドウ・イチジクの収穫で大忙しです。

左の写真はスチューベンというブドウです。前回紹介したバッファローは別名アーリースチューベン、今回のこの品種が元です。画像のようにジベレリン処理をしていないので、種有りで丸い粒です。が、香りは強いです。






これはゴルビーです。前回紹介した時と比べてより紅くなってきました。すべての房がこれほど色付いてくれるとよいのですが。







こちらはクルガンローズです。名前にローズとあるように、バラ色になってくれるとよいのですが。片親が赤嶺です。













そしてこれは瀬戸ジャイアンツです。粒が桃のような形をしているので、桃太郎ブドウともいいます。今年は順調に生育しています。










先週から巨峰の収穫が始まりました。昨年と比べると、色付きは良さそうです。
シャインマスカットは、収穫の時期が遅れそうです。
9月いっぱいブドウの収穫に終われる日々が続きます。

櫻井(果樹・加工)




2022年9月1日木曜日

更新剪定2022

9月に入り
うだるような暑さも少しは収まってきたでしょうか

先月、まだ暑い盛りの8月初旬に
ナスとピーマンの更新剪定を行いました

ナスの更新剪定については
こちらをご覧ください

https://kajusosai1.blogspot.com/2021/08/2021.html

ピーマンもナスと同様に
混みあった枝を透かして風通しを良くしていきます


(8月10撮影)

ナスとピーマン、剪定後の様子
すっきりした感じになっていると思いませんか?




(8/26撮影)
剪定直後に比べるとかなり繁ってきました


ナスやピーマンは暑さに強い植物ですが
暑すぎると花付きが悪くなり収穫量が落ちてきます


枝が混みあっていると病害虫も発生しやすくなるので
更新剪定を行い
風や光の通りを良くすると共に
花や葉、茎を減らし
株を休ませる必要があります

更新剪定後しばらくしてから追肥を行い
株を充実させ、秋の収穫に備えます

(蔬菜作物 山崎)