2021年12月28日火曜日

ナスとピーマン、栽培終了しました

 今年は比較的暖かい日が続いたため
12月に入ってもハウスでナス・ピーマンを栽培していました


12月3日の様子
ピーマンもナスもまだ青々としています


とは言え、あまりに長期間引っ張ると
来年の栽培に影響するので
一旦栽培を終了し、片付けを行いました
12月10日の様子
片付け終えてきれいさっぱり
この後、マルチを剥がして残った根を取り除き
ハウス内を耕耘しエンバクを播種しました

エンバク(緑肥作物)を鋤きこむことで
土壌を一度リセットすることになり
次に栽培する野菜に対してよい結果をもたらします

12月22日の様子

来春には
またこのハウスでナス・ピーマンを栽培する予定です

(蔬菜作物 山崎)









2021年12月24日金曜日

花のクローズアップ ~野草・雑草編②~

  もう今年も残すところあと僅かとなってしまいました。

 前回の投稿の続きになってしまいますが 、クローズアップの野草・雑草を紹介したいと思います。

 今回は全体像の写真も載せてみました。




 上の写真はハキダメギクです。キク科の植物で北アメリカ原産で、道端や庭に生えている一年草の雑草です。頭花は約5㎜と小さいですが、クローズアップで見ると頭花の周りに先端が3中裂するかわいらしい白い舌状花が5個ついています。



 次はオオイヌノフグリです。オオタバコ科でヨーロッパ原産の外来種です。中心の雌しべの両側に雄しべが2本あります。上の写真では分かりづらいですが、花弁は合弁で4裂しています。薄いブルーの花がかわいらしいですね。



 アメリカフウロです。フウロソウ科で北アメリカ原産の帰化植物です。路肩や荒れ地、畑などに生えています。茎先に小さな5弁花が咲きます。小さいですがよく見ると淡紅色の花がきれいですね。





 上の2枚の写真はセンブリです。リンドウ科の二年生の植物です。薬草と利用され、全草が非常に苦く、千回振り出しても(煮だしても)苦いと言うことから「千振(せんぶり)」という名前の由来となっているようです。
 日本では関東地方以西、四国、九州にかけて分布し、丘陵地などで多く、日当たりが良く、やや湿り気のある山野の草地に生育しています。
 5弁の白い星形の花がきれいですね。珍しく当センター内の防風林の一部に生育していました。

(造園樹木 本間)


2021年12月13日月曜日

サツマイモの調整・袋詰め

12月になりました。今回のブログは最近行っているサツマイモの出荷調整や袋詰めを紹介します。
これは袋詰めするサツマイモです。品種は“シルクスイート”絹のような滑らかな舌触りが売りの最近人気がある品種です。もちろん「しっとり」とした食感です。

これは一つのイモの重さで、袋詰めにはこのような300g台が袋に詰めやすい感じです。


本数は3~4本で、一袋の重さを800~950gで袋詰めしています。

これは袋詰めした後、シーラー止めした状態です。サツマイモはいくつかの品種を出荷しますので、“シルクスイート”は緑のシーラーで止めます。

ひとつのイモの重さが100~200g台のものは画像のように4~5本詰めで、重さは500~650gで袋詰めします。

サツマイモは土の状態や生育状況によって、画像のような細長いものになることがありますが、袋詰めには適さないため、調整時にはB品にして、試食用などにします。

サツマイモは堀上・収穫後は最低2週間位、貯蔵してから食べたほうが、食味はよくなります。

センターの直売所では、来年1~2月頃までサツマイモを出荷しています。

                        (蔬菜・作物 中村)





2021年12月10日金曜日

キウイフルーツの収穫②

 早くも12月になり、2021年もあと少しとなりました。

前回に続き今回もキウイフルーツの紹介をします。今回は果肉が緑色の品種です。

①ヘイワード(別名 グリーンキウイ)  


世界で最も生産量が多い品種です。日本でも主要な品種です。また、果実は卵形かつ大きめで、甘味と酸味のバランスが良い品種です。


②香緑

香川県農業試験場にてヘイワードから育成された品種です。果実は円筒形で、ヘイワードと同じく大きめです。ヘイワードよりも甘味が強いのが特徴です。

さらにキウイフルーツにはビタミンC、食物繊維、カリウム等が豊富で、疲労回復や整腸に効果があるとされています。                                                  ぜひ、手軽な健康食として食べてみてはいかがでしょうか?


                                佐々木(果樹・加工)

2021年12月3日金曜日

キャベツの箱詰め

柏の葉も朝晩はめっきり冷え込むようになり、
センター内のイチョウも綺麗に色づいてまいりました。


今回のブログは、キャベツの収穫、箱詰めの様子をお伝えします。
まずは、キャベツの真上からの画像です。


綺麗に結球しています。
10月は曇天日が多く、生育が遅れていましたが、
11月に入り晴天が続き、一気に結球・肥大してきました。

栽培品種はタキイの「おきな」です。
在圃性が良く、肥大しても列球しづらい品種です。

今回収穫する大きさは手のひら大より
一回り大きい大きさです。
ちなみに18㎝の長さの鋏を置いてみました。


この大きさのキャベツを収穫し、1箱6個入りで詰めていきます。
結構ぎゅうぎゅう詰めにしますので、キャベツどうしが傷つかないように
外葉を多めに付けた状態とします。

詰め方のコツは、キャベツを少し斜めに置き、
葉脈の向きを揃えるようにすると、
整って見えます。


詰め込んだら蓋をし、箱にある等級に丸印をします。
今回は6個詰めで2Lサイズです。

1箱10㎏詰めにしますが、
2LAサイズの5球入りからSサイズの12球入りまで、
どの等級でもみっちり詰めれば10㎏になるように出来ています。


実はこの画像、実習で収穫・箱詰めする前の準備段階で、
見本で詰めたものです。


これから学生実習により
キャベツの収穫・箱詰め作業が始まります。

等級を合わせ、綺麗に詰める事が出来ますでしょうか。
目標は15箱、90個の収穫です。

夕方には近隣の市場に出荷となります。

(蔬菜作物 榎本)










2021年11月27日土曜日

冬の足音

 

11月も終わりに近くなると、温暖化といってもさすがに朝晩は気温が下がるようになってきました。果樹部門も、キウイを除いて収穫は終了しています。





カキは来年以降に向けて準備を進めています。

平核無(渋)、次郎(甘)、富有(甘)刀根早生(渋)、夕紅(甘)といった品種に加えて、別の品種を植え付ける予定です。







これは早秋です。名前の通り収穫時期が早い(10月中旬頃)甘ガキです。







これは太秋です。大玉になりやすい甘ガキで、収穫時期は11月になります。

上の2品種の画像は、昨年茨城県農業総合センター園芸研究所で撮らせていただいたものです。柏ではまだ苗木の状態なので、こうなるのはまだまだ先です。

他にも、太雅(甘)、甘秋(甘)、麗玉(甘)、能登紅富有(甘)、太豊(甘)といった品種の準備をしています。品種の選定は、収穫時期が重ならないように微妙にずらして、また食感が違うもの、といった点に注意して行っています。

櫻井(果樹・加工)

2021年11月16日火曜日

トマト葉こぶ症(水疱症)

今年は11月に入っても暖かいと感じます

去る10月19日に
トマトの接ぎ木を行いました
接ぎ木を行った後、一週間ほどは
苗を湿度を上げたBOX内で養生させます


10/23の様子(接ぎ木後4日目)
分かりにくいかもしれませんが
葉にこぶのような物が見られます

こちらはトマト葉こぶ症(水泡症,intumescence,oedema)と
よばれる生理障害です
こぶ状の突起が葉や茎などに発生し
ひどくなると葉緑体が抜けて光合成速度の低下や成長阻害を引き起こし
最悪の場合は枯死してしまうそうです
はっきりとは分かっていないようですが
一時的な低温やストレスが一因だとも言われています

フィールドセンターでは枯死に至るほどの被害はありませんが
接ぎ木後の苗でしばしば見られる症状です

10/26の様子
養生BOXから出した状態
葉こぶ状の色が変わっています


11/1の様子
苗テラスから出しポットに移植しました
葉こぶだった部分は枯れてしまってます



11/14の様子
新しく出た葉には葉こぶは見られません
順調に生育しています

こちらトマト苗は
12月上旬にハウスに定植予定です

(蔬菜作物 山崎)


2021年11月12日金曜日

花のクローズアップ ~野草・雑草編①~

  最近はスマートフォンでもきれいな写真が撮る事ができますが、某100円ショップで便利なものを見つけました。

 下の写真の様にスマートフォンやタブレットに取り付けて写真を撮影する事ができるマクロ(クローズアップ)レンズです。


某100円ショップのマクロレンズ
クリップ式でスマートフォンやタブレットのレンズ部分に挟むだけです。

これで野草・雑草の花の写真を撮ってみました。



 アカツメグサの花のアップです。マメ科シャジクソウ属の植物です。紅色でマメ科らしい蝶形の花がたくさん集まって咲いていますね。ムラサキツメクサ、レッドクローバーとも言います。


 タンポポ(セイヨウタンポポ)です。キク科タンポポ属の植物で、茎の上部に付く頭状の黄色い部分は花びらがたくさんある様に見えますが、1つ1つが舌状花という花で、その舌状花がたくさん集まって咲いています。



 ホトケノザです。シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草です。薄紫色の唇弁状の花が咲きます。上唇は兜状で短毛が生えており、下辰は2裂し濃い紅色の斑点があります。
 ホトケノザの名の由来は、葉が仏様の台座(蓮座)の様に見えるからというのが名の由来の様です。また葉が3段状に付くことから、3階屋根に見立てて、「サンガイグサ」とも言う様です。
 春の七草でおなじみのホトケノザは本種とは別物の様で 、キク科の「コオニタビラコ」と言う植物を指している様です。



 上の花のアップはカタバミです。カタバミ科カタバミ属の多年草で、よく道端や草地などに生えていますね。

 黄色い小さな5弁の花が咲き、よく見ると雄しべは長いものと短いものがそれぞれ5本ずつあり、真ん中に雌しべがあります。雌しべの花柱は5本あります。

 と言う訳で、スマートフォンに取り付けるマクロレンズ で撮影した野草・雑草を4種ほど紹介しましたが、意外ときれいに撮れますね。

 日頃ルーペを持って植物を観察するのも良いですが、100円ショップのマクロレンズで気軽にクローズアップ写真を撮り記録・観察するのも良いですね。

 皆さんも試してみてはいかがでしょうか。


(造園樹木 本間)

2021年11月2日火曜日

現在のミニトマト


秋になりました、朝晩は気温が下がり始めました。今回のブログでは前回播種を紹介したミニトマトの状態を紹介します。
これはミニトマトを定植したガラス温室の全体の様子です。正面向かって右側のベッドが“べにすずめ“です。奥には“イエローミミ”が植わっています。
“べにすずめ”の部分を拡大したものです。


一株を拡大したものです。


“べにすずめ”の最初の果房です。花が咲き始めています。この品種はホルモン処理をしなくても果実が着果・肥大していきます。

上の画像は培地のヤシ殻とかん水チューブで、下の画像は培養液タンクです。週に2~3回、培養液の管理を行います。

これは同時に播種・定植した“イエローミミ”です。“べにすずめ”に比べるとどことなく草勢が違う感じです。

ミニトマトは気温にもよりますが、12月下旬位からの収穫・出荷になります。楽しみです。

                 (蔬菜・作物 中村)