2017年8月17日木曜日

夏の花 -樹木-

樹木の夏の花と言えば何を思いだしますか?
今回はフィールドセンター内で夏の時期(6月から8月)に咲いている(いた)樹木の花を紹介します。

アジサイ(アジサイ科アジサイ属、落葉低木)
梅雨時に咲く定番の樹木です。

ギンバイカ(フトモモ科ギンバイカ属、常緑低木)
白い5弁の花をつけ、雄蕊が目立ちます。果実は晩秋に黒紫色に熟し食べられるようです。
葉は揉むと強い芳香がするので、マートルというハーブ名で流通している事もあります。

ナツメ(クロウメモドキ科ナツメ属、落葉高木)
花はあまり目立ちませんが、果実は乾燥させてお茶として飲んだり、料理に使用したり、またお菓子の材料として食用にします。生でも食べられるようです。また生薬としても用いられるようです。

ザクロ(ザクロ科ザクロ属、落葉中高木)
夏らしい?朱色の花が咲きます。果実は食用になります。

モクゲンジ(ムクロジ科モクゲンジ属、落葉高木)
枝先に黄色の穂状の花が咲きます。秋に黒く熟した種子は堅いので数珠に利用されたりするようです。


サルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属、落葉中高木)
今年伸びた枝先に円錐花序の花が咲きます。
長い間花が咲いていることから「百日紅(ヒャクジッコウ)」とも言われます。
和名は幹の古い樹皮が剥がれ落ち、すべすべして猿が登ろうとしても、
滑ってしまうことから付けられたそうです。
花色も白、ピンク、紅、紫などがあります。

ムクゲ(アオイ科フヨウ属、落葉低木)
韓国の国花。花は朝開いて夕方にはしぼんでしまいますが、次々と別の花が咲いていくので花期が長いです。
一重咲き、半八重咲き、八重咲きなど。花色は白、濃紅、濃紫、濃青、ピンクなどあり、また中心部に紅が入るものなどがあります。

ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属、落葉つる性)
枝先に円錐花序をだし、橙色または赤色の花が咲きます。花冠は漏斗形で先端は5裂して平開します。

ブッドレア(フジウツギ科フジウツギ属、落葉~半常緑低木)
長い円錐形の花穂をだし、小さな花が房状に咲きます。
花は甘く香り、チョウが集まることから別名バタフライブッシュとも呼ばれます。
花色は藤色をはじめ、紫、ピンク、白、黄などがあります。

アベリア(スイカズラ科ツクバネウツギ属、落葉~半常緑低木)
5月から10月のかなり長期に渡り、鐘型の小さい花を多数咲かせます。

夏の時期も多くの樹木が花を咲かせていますので、是非ご覧ください(外は暑いので熱中症には気を付けましょう)。


(造園樹木 本間)