2022年10月25日火曜日

さつまいも準備中

涼しい風と高く澄んだ青空に、秋を感じるようになりました。
食欲の秋ということで、柏の葉キャンパスで採れた秋の味覚さつまいものご紹介

学生実習で5月に植え付けた「紅あずま」「紅はるか」「安納芋」「金時芋」「シルクスイート」5品種の収穫をしました。

収穫後にキュアリング処理を行い、土やひげ根取り除く出荷調整をして順次売店やセンター祭で販売をする予定です。
キュアリング処理をすることで、収穫時にできた傷を乾燥させ傷口からの病原菌の侵入を防ぎ貯蔵性を高めます。またその過程ででんぷんが糖に変わり甘みが増します。


紅あずま
関東地方で栽培される代表的な品種で収穫量が多いです。
繊維質が少なくホクホクねっとりした食感が特徴です。

紅はるか
病気に強く育てやすいので家庭菜園で栽培するにはおすすめです。
しっとりホクホクした食感で甘みが程良いのが特徴です。

安納芋
国内でさつまいも栽培に成功したのが種子島だそうで、食糧難の救世主として日本全国に広がることになりました。
非常に甘く、ねっとりした食感が特徴です。

金時芋
見た目が鮮やかな黄金色をしていて、栗のようなホクホクした食感があります。
色味がきれいなのでお菓子の材料などにもおすすめです。

シルクスイート
カネコ種苗で2012年に開発され新しい品種になります。新しい品種ではありますが焼き芋にしたときの食味の良さから人気な品種です。
その名の通り、絹のようにしっとり滑らかな舌触りが特徴です。

収穫したての写真でどれも同じように見えますが、、、品種ごとの特徴を気にしながら食べ比べてみるとまた一味違うかもしれません。

(蔬菜作物 笹沼)

2022年10月21日金曜日

ウリ科抑制栽培3

前回のブログでは、メロンとスイカの「花」の開花について
ご紹介しましたが、その後ミツバチにより交配、結実し、
果実は順調に肥大しています。

今回のブログでは、肥大した「果実」についてご紹介します。

まずはメロンからです。
交配後40日程になります。


肥大はほぼ終わり、アムス品種特有の縦に筋があり、
その間にはネットが発生しています。


収穫は交配後約55日ですので、あと2週間程でしょうか。
しかし、今年の10月は日照不足ですので、
あと2週間と言う訳にはいかなそうですね。


次は小玉スイカです。
地上部は、かなり繁茂しています。


今作はアブラムシに大変悩まされましたが、もうじき収穫です。


品種名の「姫まくら」の通り、まくら型に生育しています。
果実下にはシートを敷き、全面が着色するようにしています。

交配後の日数が収穫間近ですので、
そろそろ試し切りしてみたいと思います。
スイカもやはり日照不足ですので、収穫するタイミングが難しそうですね。

次回のブログでは、収穫の様子をお伝えできそうです。

(蔬菜作物 榎本)







2022年10月13日木曜日

深まる秋

 

あっという間に10月に入り、気候も秋めいてきました。

前回紹介したクルガンローズもほんのりとピンク色になってきました。酸味が落ち着いてきたら収穫です。







続いてこれはウィンクです。
既に収穫の真っ最中です。
皮ごと食べられる大粒のブドウです。











こちらはアレキ(マスカットオブアレキサンドリア)です。
以前は、マスカットといえばこのブドウを指していました。
種有りで独特の香りがある品種です。











そして最後はオリエンタルスターです。
赤紫色ですが、本来はもっと濃い紫色になります。
これも気候の温暖化の影響です。
収穫までもう少しです。

この品種の収穫が終わると、ブドウの季節も終了となります。
来年も環境の変化に対応しながら、品種の選定・栽培方法を検討して、より品質の良いブドウを育てていきたいです。


櫻井(果樹・加工)



2022年10月7日金曜日

ナスとピーマンの品種について

そろそろ秋の気配を感じる頃となりましたが
今年栽培しているナスとピーマンの品種を紹介したいと思います

この2種類の野菜は例年同じハウスで栽培しています

あのみのり2号
農研機構で育成された品種
単為結果性 (ホルモン処理が不要) 
収量も従来品種より多いという特徴があります

庄屋大長
タキイ種苗育成の長ナス
種子が少なく果肉が柔らかで
焼きナスにすると絶品だそうです

くろわし
同じくタキイ種苗育成の大型ナス
果実重量は350gにもなります

続いてピーマン類です
みおぎ
園芸植物育種研究所で育成された品種
病気に強く収量も多いという特徴があります

甘とう美人
タキイ種苗育成の甘長トウガラシ
トウガラシとありますが辛くない品種
(茶色い種子は辛い場合もあり)
個人的にピーマンより使い勝手は良いと思います

夏野菜のイメージが強いナス・ピーマンですが
10月中旬までは収穫できそうです

(蔬菜作物 山崎)

2022年10月4日火曜日

秋の香り?

  10月に入り朝夕涼しい季節になってきました。センター内ではキンモクセイの花が咲いて来て、独特の甘い香りが漂っています。

 キンモクセイが咲き始めると秋の訪れを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


枝先にたくさん付いた花


花の写真を見ているだけで甘い香りが漂ってきそうです。

 キンモクセイ(金木犀)は、モクセイ科モクセイ属の常緑広葉樹で、庭園樹や街路樹の植栽に使われています。

 和名の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の足に似ていることから、中国で「木犀」と名付けられ、白い花のキンモクセイに対して、橙黄色の花を金色に見立ててキンモクセイと付けられた様です。
 中国原産で、日本へは江戸時代に雄株だけが渡来し、実を結ばないため、挿し木で増やされています。日本での自然分布はなく、北限は東北南部から南は九州までの範囲で栽培されています。
 ふつう樹高は4m~5m程になりますが、条件が良ければ高さ10mを超えるものもあります。
 9月から10月にかけオレンジ色の小花が、その年に伸びた枝の葉の付け根にたくさん集まって咲き、甘い芳香を放します。花は直径4~5㎜で先端が四つに裂け、雄花には二個の雄しべと先の尖った不完全な雌しべが一つあります。
 花の寿命は意外と短く、開花期間は7~10日ほどしかありませんので、この期間だけ甘い香りを楽しんでください。
 
(造園樹木 本間)