2022年11月25日金曜日

リンゴがいっぱい

 

11月も半ばを過ぎると、今の季節はリンゴが主役です。

当センター附属の農場が群馬県沼田市にあり、当地の職員が丹精込めて管理したリンゴを、センターの職員がトラックで柏まで運搬し、販売しています。








これは紅玉です。強い酸味はジャム加工に最適です。

センターでは既に2回、このリンゴを使ってジャム加工を行いました。






これはムツです。酸味・甘味・香りいずれも強くこの品種もジャム加工に適しています。ただ大玉になりやすく、味が落ちやすいので、加工には注意が必要です。
センターでは、ムツ単体だけでなく、キウイを加えてミックスジャムも作っています。









こちらは陽光です。生で食べると、甘味と酸味のバランスが良く非常に美味です。ですが、ジャムにすると甘味が強すぎてくどい味になってしまいます。今年はシナモンパウダーで味を調えてアップルシナモンジャムに加工しました。











これはぐんま名月という品種です。甘味と酸味のバランスが良くとてもおいしいリンゴです。蜜が入りやすいです。












そしてこちらはムーンルージュというリンゴです。
今後作付を増やす予定だそうです。











割ってみると果肉がきれいなピンク色をしています。
こういったきれいな色の果肉を生かしたジャムが作れないか
考え中です。ただこの品種は酸味がそれほど強くないので、生で食べたほうがよいのでは、と思います。










現在はフジの収穫が始まったばかりだそうです。
12月までリンゴの運搬は続きます。

櫻井(果樹・加工)







2022年11月18日金曜日

センター祭

去る11月3日
フィールドセンターでは
年に一度の「センター祭」が開催されました

当日はお天気にも恵まれ
絶好のイベント日和でした

蔬菜・作物グループの売り場は
正門を入ってすぐの、柏の木付近

ネギ・ハクサイ・ブロッコリー・キャベツ・ダイコン…
他にもたくさんの野菜やお米などを用意してスタンバイ
この日のために頑張って収穫しました

設営完了(嵐の前の静けさ)

開場した途端、あっという間に行列ができ
人の波が引きも切らず
用意した品物はおかげさまで完売いたしました

当日はお越しいただきありがとうございました

(蔬菜作物 山崎)

2022年11月14日月曜日

レモン鉢栽培 ~その後④~

  レモンの鉢栽培を始めてから1年半弱が経ちました。植え付け時に比べ枝葉もだいぶ成長し、春にはたくさんの花が咲きましたが、不完全花が多くどの位結実するのか心配でしたが、10月中旬と11月上旬に実った果実を収穫しました。

 今年は小さい果実も含めて全部で80個収獲する事ができました。昨年は3個しか収穫できませんでしたので、樹もだいぶ成長した事が伺えます。


2022年10月の様子

収獲まじかの果実(2022年10月上旬)

収獲した果実(2022年10月中旬)

柏の葉フィールドセンター産レモン

 来年は今年以上の収穫量を期待したいです。

(造園樹木 本間)

2022年11月11日金曜日

紅葉と柿

 寒さを感じるようになり、木々の紅葉も進んでいますが、今年もセンターでは柿の収穫を行っています。


柿の木が紅葉している様子


①平核無(渋柿)

日本で栽培されている渋柿では代表的な品種です。種が無く、甘味が強いのが特徴です。


②夕紅(甘柿)

扁平形の果実と赤みのある果皮が特徴の甘柿です。食味は果肉は硬く、果汁が多いです。

柿を2品種紹介しましたが、柿には渋柿と甘柿が存在します。渋柿は脱渋処理を行うことで渋が抜けますが、甘柿は成熟すると樹上で渋が抜けます。
渋柿の渋味の原因は果肉中のタンニン細胞の中にある「可溶性タンニン」という物質です。
タンニンとはポリフェノールの1種であり、口の中で舌のタンパク質と反応して渋味を感じさせます。脱渋処理は、タンニンを可溶性(水に溶ける)から不溶性(水に溶けない)に変える処理です。タンニンが可溶性から不溶性になることで、渋味を感じにくくなります。
ちなみに脱渋処理ではアルコール(主に35度程度の酒類)が使用されますが、脱渋時に果実中で生じるアセトアルデヒドがタンニンと結合し、不溶性(渋味を感じにくい)になるのです。
 
アルコールを使用した脱渋方法を前に紹介していますので、是非こちらもご覧ください。
・ https://kajusosai1.blogspot.com/2020/10/blog-post.html

                                佐々木(果樹・加工)