2017年2月24日金曜日

トラクターによる深耕作業(土壌改良)




寒い日が続きますが、この時期は露地の畑にはほとんど野菜は栽培されていません。畑を深耕したりなど、土壌改良を行うには適期になります。画像に写っている野菜は前回のブログで紹介したセンターの秋冬ネギです。




深耕作業に使用するトラクターとロータリーです。このトラクターは22馬力で松戸の農場時代から約40年以上も現役で活躍しています。この深耕ロータリー用に使用しています。




深耕ロータリーの爪の部分です。通常のロータリーよりも耕す爪の長いのが特徴です。また形状にも特徴があり、メーカーでは「ゼット爪」という名がつけられています。




実際の深耕作業です。一見、楽そうに見えますが、この時期は北風も冷たく、またトラクターからの振動や音も激しいため、1時間くらい一回、休憩して作業をしています。深耕の時のポイントは「トラクターの速度は遅く」「ロータリーの回転数は高く」することです。約20aの圃場を深耕するのに休憩も含めて3~4時間位はかかります。
寒さの厳しい時期に畑を深耕して、土壌を寒気にさらすことにより、土壌中の病害虫を少しでも減らす効果があります。家庭菜園などでは、この時期にショベルや小型耕うん機などで深耕や天地返しなどを行うことにより、同様の効果が期待できます。具体的に耕す深さは60~80㎝が目安になります。








画像は深耕作業の終了した露地の圃場です。深耕作業は大変ですが、終了した圃場を見ると気分はさわやかになります。


寒いこの時期、外に出るのはおっくうになりがちですが、春からの本格的な野菜栽培に向けて、いろいろと野菜の作付も考えながら、畑を耕したり、深耕したりして、土壌改良してはいかがでしょうか。



土壌改良には堆肥などの有機物の投入が欠かせませんが、また次回のブログで説明したいと思います。
 

                                               (蔬菜作物 中村) 

2017年2月15日水曜日

せん定枝のかたつけ

立春も過ぎ、朝が早くなってきました。
 風は冷たいですが・・・、季節は進んでいます。
ウメの花もだいぶ咲きそろってきました^^


ブドウの圃場、せん定前の様子です。
棚面をたくさんの枝が覆っています。


せん定後のすっきりとした棚面、
切った枝は棚の下です。


切り散らかすと、あとのかたつけが大変です。

せん除する時に、曲がった部分で切り、
1m程度の棒状にして、
支柱の脇にざっと投げ置きます。


そのあと、きれいに揃え、
運搬や粉砕の作業をしやすいよう紙ひもで束ねます。


せん定枝はなるべくきれいに集め、園外に持ち出します。
  その後の作業の支障にならないよう、
  病害虫の発生源とならないよう、

束ねた枝は適宜運び、粉砕作業まで置きます。


以前は焼却していたせん定枝ですが、
十数年前よりウッドチッパーで粉砕しています。

現在、センターで稼働中の
ベアキャット製の自走式ウッドチッパーです。


高回転のチッパーナイフにより、
直径10cm程度の枝まで粉砕できます。


一部はマルチとして敷き詰め、草の発生を抑えます。
一部は堆肥化し、圃場に還元します。


作業中は音と粉砕枝のほこりで大変ですが、
きれいになったチップを見るとすっきりします。


果樹加工(村田)






2017年2月9日木曜日

今日もやってきます

年末年始の休みの期間は、センター内も人けがなくなります。
この時期から、ある生き物の動きが活発になります。



ヒヨドリです。(すみませんピンボケしています。やっと撮影できました)
街路樹に群がるムクドリと間違えやすいのですが、外観的な違いは、
ムクドリは、くちばしと足が黄色く、ヒヨドリは黒いので見分けがつきます。

このブログを見ていただいている農家の方、
家庭菜園をやられている方は、お判りでしょう。
冬場に食べ物が無いのか、野菜の葉をついばみに来るのです。
 

紫カリフラワーがこのありさまです。
葉脈だけを残して葉を食害します。ブロッコリーも同じように食害されます。
けれど、可食部分の被害は少ないので、まだ良い方なのです。
次のキャベツを見て下さい。
 

キャベツがこんな目にあいます。
おまけに糞まで落としていきます。


昨年末から野菜の価格が高騰しています。
せっかく実習で育てた野菜を、無駄にはできません。
防鳥対策として



目玉バルーンや


鷹の形をしたバルーンを圃場に仕掛けます。



また、野菜の上にヒヨドリが乗って食害されないように、釣り糸を張ったり、
場合によっては、べた掛け資材で野菜全体を覆う事もします。
ある程度の効果はありますが・・・。



ヒヨドリは生きるために、今日もやってきます。


(蔬菜作物 榎本)

2017年2月1日水曜日

剪定の季節2

寒い日が続いています。
果樹部門では、学生実習も含めて剪定真っ盛りです。
ブドウ・キウイ・カキ・イチジク・・・。
温室のイチジクです。
イチジクは、元から2芽を残して短梢剪定を行います。
手前の切り株のような部分は、昨年2芽で切った跡です。
2芽を残して切り返し、昨年の部分は枯れ込みが入るのを防ぐため
きれいに切って、癒合剤を塗っておきます。
このように剪定を進めていきます。
春になると、このように新しい芽がでてきて、新梢となります。
暖かい季節が待ち遠しいです。

櫻井(果樹・加工)