2019年5月24日金曜日

サンショウ

  サンショウはミカン科サンショウ属の落葉低木で雌雄異株です。落葉樹ですがミカン科なので温暖な気候を好む樹木で、東アジア、日本が原産といわれ、中国や朝鮮半島の一部にも分布しているようです。

  英名ではジャパニーズペッパーといわれ、独特の芳香やピリッとした爽やかな辛味があり、ウナギの蒲焼や焼き鳥、じゃこや昆布などと煮た佃煮などに加工されて食されています。

  当センターでは見本樹用にアサクラサンショウが数本植栽されており、5月3週目位から果実が大きくなってきたので実を収穫しました。

  アサクラサンショウは現在の兵庫県養父市八鹿市朝倉が発祥の地で、枝には棘がなく果実が大きくまた実付きも良いのが特徴で、栽培生産用に向いています。



アサクラサンショウ

アサクラサンショウの雌花
雌雄異株なので雌株にしか実はつきません。よく見ると雌花は雌しべと柱頭だけで雄しべはありません。

アサクラサンショウの果実
実(青)ザンショウは未熟(果実を潰してみて中の種子の部分が乳白色のうちに)の果実を収穫します。

収獲した果実

  収獲した実ザンショウはパック詰めにして当センターの売店で販売しておりますが、まだ収穫量が少ないので販売数はごく僅かです。

参考、引用文献:育てて楽しむ サンショウ 栽培・利用加工、真野隆司編、創森社

(造園樹木  本間)