2018年2月2日金曜日

ウバタマムシ

  昨年12月22日のブログで松の手入れについて紹介しましたが、まだ手入れは終わらず現在も他の仕事の合間に作業を行っている状況です。

  松の手入れをしていると、ここ3年位(以前から居たのかもしれませんが)ウバタマムシという昆虫を見かけます。
  最初見た時は名前がわからず、何となくタマムシの仲間かなと調べてみたら同種でした。

  ウバタマムシは、コウチュウ目タマムシ科の昆虫で、体長24㎜~40㎜、金銅色で背中には隆起した濃褐色の条があり、本州以南に分布している様です。成虫の発生期は6月から8月が多く、ご覧の様に成虫で越冬もしています。
  写真の様に松類の木に集まり、餌は松の葉を食べている様で、幼虫は松類の弱った材や枯れた材を食べている様です。





(上写真4枚、2017/12/19撮影 当センターにて)

 調べたところによりますと、ウバタマムシは東京都では絶滅危惧Ⅰ類、埼玉県、神奈川県では準絶滅危惧種に指定されているようです。
 当センター周辺もまだ少しは自然が残っていますが、マンション建設等開発が進んでおり、いずれはこういった昆虫が見られなくなってしまうのでしょうか...。

(造園樹木 本間)