2016年9月30日金曜日

フィールドセンターの果実を守る網


フィールドセンターでは、色々な果樹が栽培されています。
熟した果実はもちろん、未熟なものも鳥たちの好物となります。
鳥たちから被害に遭わないよう、収穫するためには網が必要となります。
「防鳥網」と呼ばれ、果実を守っています。
特にナシ、ブドウ、イチジクなどは被害が深刻となります。
それぞれを覆っている、種類の違う「防鳥網」を紹介します。



本館屋上より、果樹園の遠景


















ブドウ、ナシ園の「防鳥網」は、主にカラスから果実を守ります。
材質はポリエチレン。
糸の太さを表す単位は、‘デニール’ といい、
2000デニール(20mm)と太い、黒色の網です。
網の目の大きさを表す、‘目合’は30mmです。
スズメやムクドリなどは入ってしまいますが、袋を掛けてあるので大丈夫です。
 


ブドウ園の網(ナシ園も同型)  
側面下半分の青い網は、
風を軽減する「防風網」です。














網のアップ画像

















ブドウ園のレインカット仕立ての「防鳥網」
屋根部分はビニールで覆っていますので、側面をカラスから守ります。
糸の太さは、かなり細めの、400デニール。
色はオレンジで遠目には分かりずらい網です。
目合は20mmの菱目です。
耐久性は弱く、一年のみの使用となります。




側面、地際のブドウを覆っています。
















オレンジ色の細い網です。

















イチジクの屋根掛け栽培の「防鳥網」は、屋根部分をビニールで覆っていますが、全面を網で覆います。
糸の太さは750デニールですが、特殊な編みこみで丈夫です。
目合は6mmと細かく、「多目的防災網」とも呼ばれ、
鳥のみでなくカメムシや雹などの被害も防止できます。
イチジクではスズメバチ被害が深刻なため、侵入出来ない細かい網としました。




全面を覆った白い網
















細かい網です。




 











これらの網は収穫が終わり次第、収納もしくははずして降雪に備えます。
目立ちませんが、大切な資材です。


(果樹加工部 村田)