2017年4月26日水曜日

ナシの受粉

4月も半ばを過ぎ、桜は八重桜が目立つようになりました。

センターのナシも、先週辺りが満開でした。

これは、豊水。葯のピンク色が濃いです。

こちらは幸水。葯は薄いピンク色。豊水より少し遅れて咲きます。

ナシは、自分の花粉では実をつけることができません。そこで他の品種の花粉を使って、受粉を行います。右側の黄色っぽいものが花粉(中国産の雪花梨)で、左側のピンクの粉は増量剤の石松子(せきしょうし)です。石松子は、花粉と比重・大きさがほぼ同じなので、よく混ざります。ヒカゲノカズラという植物の胞子に、食紅で色をつけてあります。

花粉と石松子を混ぜ合わせてから、この毛棒につけて、受粉を行います。

一度つけると、10花ほど、このように葯がピンク色の開いたばかりの花を選んで受粉していきます。
この後は、受粉がうまく行われた実を選別する摘果という作業が行われるのです。

網に引っ掛かっていたスズメを助けてあげました。
元気に飛んで行ってくれてよかったです。

櫻井(果樹・加工)