「白露」 も過ぎ
朝夕、涼しくなってきましたが
大学は9月いっぱい夏休み
講座ごとの夏期実習がつづきます
ブドウの収穫実習(食糧資源経済学科2年)
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ニホンナシ、ブドウがメインになりますが
収穫の際、熟期のめやすとなるのは
果実の着色具合です
ブドウ 「巨峰」 (センター植栽)
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他にも、熟期のめやすには
香り、軟度、透明感などありますが
着色が一般的になるかと
ニホンナシ 「幸水」 (センター植栽)
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着色の判別基準の説明には苦労します
カラーチャートもありますが
果面の着色は一様でなく
光の具合もあり
学生にとっては、判別の難しい作業となります
果実カラーチャート (農林水産省果樹試験場基準)
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‘みらくる’ での当日販売を考慮し
果実ごとの着色を例に
その都度、収穫基準の‘目合わせ’ をします
ニホンナシ 「豊水」 (センター植栽)
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果実の着色は
色素である
「アントシアニン」「カロチノイド」などの増加によります
これらの色素は糖からつくられますので
着色は糖の蓄積具合のめやすのひとつになるかと
色素いっぱいのクワの実 (センター内に自生)
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着色を生物的にみると
鳥や獣たちの目につきやすい色素を
合成し、ひきつけ、
種子を広めてもらうためなんだろうと想像できます
ルビー色のヤマモモ 「瑞光」 (センター内植栽)
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見方を変えれば
種子が熟すまでは、食べられたくないわけです
生育途中の果実は、ほほ緑色
葉と同色による、保護だけでなく
葉緑体での光合成も行い
強い光からの防御など
関心するほどの工夫がなされています
カキ 「平核無」 (センター植栽)
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開花から、数か月の生育日数を費やし
雨風や病害虫など
たくさんの障害を乗り越えた果実のみが
無事、熟期を迎えることになります
本来、熟した果実は
種子を媒介してくれるものたちへの
ご褒美なんでしょうね^^
鳥?につつかれたカキ 「松本早生富有」 (センター植栽)
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そんな自然の恵みを
経営として栽培するためには
計画的に、独占的に、
得ようとしている私たちです
実習後の楽しみ 試食
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謙虚に、感謝の気持ちで
おいしい、旬の果実を
味わいたいと思います
(果樹加工 むらた)