ヤマボウシと花が似ていますが「常緑性のヤマボウシ」です。
ヤマボウシは落葉性で冬季には葉を落としますが、常緑ヤマボウシは葉を落としません。しかしヤマボウシと比べると余り寒さに強くないので、寒い所では若干落葉してしまいます。耐寒温度は-5℃~-8℃位です。フィールドセンターがある柏市柏の葉でも枯れずに生育しています。
またヤマボウシは10~15mの高木になりますが、常緑ヤマボウシは5~8mと余り大きくなりません。
ヤマボウシやハナミズキと同じく花弁に見えるところは総苞弁と言われる葉の部分で、中心の丸い部分が花序になります。
夏期はヤマボウシが5月上旬~6月上旬に咲きますが、常緑ヤマボウシはヤマボウシが咲き終わった6月中旬~7月中下旬に咲きます。
フィールドセンター南門入口から(2019年6月下旬) 写真中央奥に白い花が目立ちます。 |
常緑ヤマボウシ(2019年6月下旬) 樹高は余り大きくならず、花付きが良いです。 |
常緑ヤマボウシ(2019年6月下旬) 花付きが良く、花はヤマボウシそっくりです。 |
こちらは普通のヤマボウシ(5月中旬頃) |
当フィールドセンターでは以前(25年位前?)から植栽されていましたが、近年良く流通しており、私が通勤している道路沿いの新しい店舗や住宅地に植栽されているのを見かけるようになりました。
樹高があまり大きくならず花付きも良く、一年中葉を落とさないのでシンボルツリーとして良いかもしれませんね。
(造園樹木 本間)