2016年10月12日水曜日

ヤマナシの木

今年もたくさんのヤマナシが実りました。


















松戸から柏に移転した2年後(2000年)、
ナシの台木の採取樹として植えた、ヤマナシ(ニホンヤマナシ)の樹です。


フィールドセンター本館の通路脇に植栽されています。




フィールドセンター本館
3階建屋と同じくらいの
樹高です。











ヤマナシは、バラ科ナシ属の落葉樹で、栽培種のニホンナシの原種とされています。


古に中国から渡来したという説、日本固有の説などがあり、はっきりしていません。
各地で自然交配した様々な品種が自生していて、これらを総称してニホンヤマナシと
呼んでいます。




一つの果そうには、
1~4個の果実が着いて
います。












果実を割り、食べてみました。


じゃりじゃりとした食感、甘さはあまり感じませんが、糖度は17.3度もありました。
栽培種と変わらない数値です。
酸度(pH)は3.3、酸味も感じますが、渋みえぐみを強く感じました。

野生の味でしょうか^^




心室数は平均3つ、
種子は2~5個
(しいなも3~5個)と
まちまちです。










栽植時、ヤマナシの他にマメナシ、アオナシなど7種、各々2本づつを植えました。
この時植栽のほとんどは本館施工のため、伐採となりました。


ウメ圃場の一角に植えた一本が、現在に至ります。


















‘農場’から‘センター’へ、
様々な変遷を潜り抜け、すくすくと育ち、
いつの間にかこんなりっぱな大樹となりました。




今年、春先の満開のヤマナシです。
         2016.04.20 撮影

















通行する人たちが、立ち止まり、見上げ、シャッターを切ったりと、
晴れやかなひと時でした。


















何かと慌ただしい毎日、
実習やあれこれ管理作業を終えて本館に向かうと、
のんびりとたたずんでいる樹姿が見え、ホッとします。




 (果樹加工 村田)