正門から一番奥の離れた場所ですので、目立ちません。
毎年米作りでの田植え、追肥、稲刈りは、学生実習で行います。
今年も9月に学生実習でコンバインを操作し、稲刈りです。
コンバインの調子も良く、順調に刈り進んでいます。
学生に怪我や事故も無く、実習終了。
時間内に刈り終わらなかったところは、後日刈り取ります。
しかし、刈り残ったところが・・・
強い雨風の影響で、稲は倒れてしまいました。
渦を巻いて株元から倒れています。
コンバインはこのような状態が苦手です。
機械に籾(もみ)や藁(わら)が詰まりやすくなり、故障の原因になります。
刈り取れるかの判断は、稲穂を手で包み、濡れているようでしたら
コンバインに詰まりやすいサイン。
微妙な濡れ具合でしたが、明日以降も雨予報ですので
作業開始!
例年の倍の時間をかけ、なんとか刈り終えました。
コンバインの全面が、倒れた稲の汚れでどろどろです。
刈り取った籾(もみ)は直ぐに乾燥機にかけます。
「B186」と書いてあるのが、火力通風乾燥機です。
刈り取ったばかりの米(玄米)は20%前後の水分を含んでいます。
水分計で米の含水率を測り、「食味」と「貯蔵」に最適とされる15%になるよう風乾させます。
米の含水率が高いと、貯蔵中にカビが生えたりします。
逆に含水率が低いと、米にひびが入り「胴割れ米」となり、食味・品質を悪くします。
普段食べているお米の水分は、適正水分の15%に調整されているのです。
(蔬菜作物 榎本)