前回のブログでは、定植後本葉12~13枚までの成長をお伝えしました。
その後順調に育ち本葉20枚以上となり、花を咲かせ始めました。
写真左、縦に伸びている主枝の節に、上に向かって咲いているのは雄花です。
そこから写真右へ伸びている子蔓に雌花が付きます。
少し花弁の下が膨らんでいるのが分かりますね。
メロンは雌雄異花であり、子蔓の最初の節に付く雌花を着果させ、果実にします。
着果させるには、人工授粉をします。
方法は、まず雄花を取ります。
花弁だけを取り除き、雄しべの葯を剥き出しにします。
その雄花を、雌花の柱頭に花粉を擦りつけるのです。
人工授粉するのが確実ですが、天気が雨で花粉が湿っている時、咲き始めてから
時間が経ってしまって花などは、上手くいきません。
また、1株に3~4花交配しますので、手間がかかります。
そんな時は、やっぱりミツバチに頼ってしまいます。
ミツバチは常に、咲いたばかりの条件の良い花を交配してくれます。
受粉に失敗した雌花は、果実となる部分が黄色くなってしまします。
ちゃんと受粉された雌花は肥大し始め、すぐ分かります。
この株は3果も着果しました。
大きな果実にするために、1株1果取りにしますので、玉選びをします。
残すのは、卵の形をした果実を選びます。
果実の成長は、まず縦から伸びて横に太ります。
この時期から丸い果実を選んでしまうと、形よく大きく育ちません。
ひと回り大きくなりました。まだ縦長で成長しています。
少し横にも太ってきたように見えます。
果実の表面にネットが出始めました。
今回の品種「タカミ」は、交配後55日くらいが収穫時期です。
次回のブログでは、収穫の様子をご紹介出来ると思います。
さぁ~!あと1ヶ月後の収穫が楽しみです。
(蔬菜作物 榎本)