6月に入り、梅雨入りも近くなってきました。
この時期、果樹部門ではブドウの管理で大忙しです。
ブドウには、花ぶるいという、結実せずに花が落ちてしまう性質があります。
そこで、ジベレリンという成長調節剤で品質向上を行います。
品種によって適した濃度があるので、間違えないように調製します。
1回目の処理(花が満開の時、例外もあります)で結実と種無しを目標とします。
2回目の処理(花の満開日から10日後)果粒の肥大を目標とします。
ただ、開花の時期が一斉でないのと、天候や日程の都合でなかなかうまく実施することが難しいです。
センターで栽培しているブドウは、巨峰がメインですが、ほかにもいろいろなブドウがあります。
例えば、上の写真はハニービーナスです。熟すときれいな黄緑色になる甘さと酸味がちょうどよいブドウです。2回目の処理が終わったところです。
このブドウはサニールージュといいます。熟すと、名前の通り赤紫色になります。デラウェアの大粒版といったところでしょうか。これも2回目の処理が終わりました。
これはシャインマスカットです。花が満開後の様子です。1回目の処理が終わったところです。
黄緑色の皮ごと食べられるブドウとして人気があります。
ほかに、黒粒のバッファロー・赤紫大粒のゴルビー・赤紫のウィンクなど、いろいろありますので
次の機会にご紹介します。
櫻井(果樹・加工)