ハツユキカズラはテイカカズラの斑入り品種で、新葉がピンク色から白色になり、次いで白と緑の斑が入り古い葉は緑色になります。
テイカカズラより葉が小さく、また節間が詰まってコンパクトな姿になるので、寄せ植えやハンギングバスケット、グランドカバーなどに多用されています。
昨年の暮れに当センターの植物工場に勤めていらっしゃるNさんから、ハツユキカズラの種子を頂きました。私はハツユキカズラの種子を見るのは初めてで、そう言えば今まで花も見た事がなかったので、種子ができるとは思いませんでした。
調べた所、ハツユキカズラは花が咲きにくい性質だそうで、種子ができるのも珍しいのでしょうか?
種子は下の写真の様に、サヤエンドウの形をしたサヤの中にタンポポの綿毛、種子を大きくした様な状態で入っていました。種子を頂いた時は、すでにサヤが割れていて綿毛が風に乗って飛んで行きそうでした。
そろそろ暖かくなって来たので、しばらく保管していた種子を先日蒔いてみました。
(ハツユキカズラ) 上の写真は、昨年挿し木をした時の写真。 |
(ハツユキカズラの種子1) 昨年の暮れ、頂いた時の状態。 |
(ハツユキカズラの種子2) 種子を蒔くためサヤから取り出した状態。 1サヤの中に約40粒入っていました。 |
(ハツユキカズラ播種1) 大きな綿毛は邪魔になったので取り除き、セルトレイに1粒づつ蒔いてみました。 |
(ハツユキカズラ播種2) 薄く覆土をしました。 覆土しない方が良いのかな? |
Nさんは実生で殖やした場合、成木と同じに斑入りの状態で発芽するのか興味深々でした。
それではうまく発芽する事を願って・・・。
発芽したらまたご報告したいと思います。
(造園樹木 本間)