2018年9月28日金曜日

ヘクソカズラ


ひどい名前です
由来はニオイからと 容易に想像出来ますが・・・、

万葉集では「糞蔓」と詠まれ
江戸時代には さらに「屁糞蔓」とつけ足されたとか

別名に「早乙女花」「灸花」などありますが
「ヘクソカズラ」はインパクト十分です

くさいニオイは 虫などから身を守るためなのでしょうか

長い進化の過程で 得た防具が
「メルカブタン」という揮発性物質なのかなと
ショウリョウバッタでしょうか

におい以上に厄介なのが
旺盛な生長力です
アカネ科の多年草です

他の草が密生していても
ひょっこりと 顔を出し
上に這い 光をたっぷりとあびます

ネットやフェンスなどを得意とし
あっという間に 巻き上がります

地際や日陰でも つるを伸ばし
陽当りのいいところで葉を広げます

さらに 所々で根を張り 株となります

そんな憎たらしい ヘクソカズラですが

つりがね状の 小ぶりの花は
白く 可憐です

あおい実も 熟すとオレンジ色で
趣があります

リースの材料にと 
邪魔にならない程度に残しておきたい
草のひとつです

褐変した つると実を想像し
少し先の季節を楽しみながら
日々の管理のなか
草に忖度しています^^

(果樹加工 むらた)

初秋の野菜畑



まだ暑い日は続いていますが、ヒガンバナも咲き始めて、秋の気配を感じます。


今回のブログでは、この時期の露地のアブラナ科の野菜たちの状況を紹介します。
 
最初はキャベツです。上の画像で向かって左側は紫キャベツです。下の画像のキャベツで側に白い札を立ててあります。種まきした日や苗を植えた日、品種名などを記入しています。


 
 次の画像はブロッコリーの状態です。

 

次はカリフラワーの状態です。これらのキャベツ・ブロッコリー・カリフラワーは7月下旬に種をまき、育苗した苗を8月下旬に畑に定植しました。収穫は10月下旬~11上旬になります。

 
 これはカリフラワーです。品種名は“バイオレットクイーン”といい、その名の通り、蕾の部分が紫になる品種です。


これは青首ダイコンです。9月上旬に種をまきました。

これはハクサイです。8月中旬に種をまき、育苗した苗を9月上旬に植えました。






これらの紹介した野菜は11月3日に開催されるセンター祭に向けて、収穫・出荷できるように栽培されています。




                                             (蔬菜作物 中村)



2018年9月20日木曜日

メロン抑制栽培 その①

以前このブログで、春作メロン(3月播き)の養液栽培の様子をご紹介しましたが、
今年度から、夏播き(7月播き)メロンの養液栽培にチャレンジしていますので、
収穫までの様子をシリーズでお伝えしたいと思います。


この時期の栽培は、露地栽培での収穫時期より遅らせて収穫する「抑制栽培」という
作型で栽培しています。逆に収穫時期を早めるのは「促成栽培」といいます。


抑制栽培のメロンは、関東地方では7月中旬から8月上旬が播種時期となります。
それより遅くなると収穫時期が12月になってしまい低温で生育が悪くなり、暖房機での
加温が必要になってしまいます。


センターでは抑制栽培は初めてですので、今年度は播種時期を7月27日と8月3日で
一週間ずらして2回に分けて、生育の様子を見てみようと思います。
特に7・8月は猛暑日が続いていましたので、7月27日播きは定植する時期がまだハウス内が
高温で、メロンに高温障害を起こさないかが心配でした。


では、9月中旬までの様子をご紹介します。



栽培品種は果肉が緑肉色の「FRアムス」です。
従来のアムスに、つる割れ病の抵抗性を持たせた品種です。

写真奥1列が7月27日播きで、手前2列が8月3日播きの列です。
これだけの生育差があります。


8月3日播きも誘引しました。

今回も交配はミツバチに頑張ってもらいます。


おっ!ちゃんと働いてくれていますね~。
春作の3月播きでも頑張ってくれた、同じ巣箱のミツバチなんです。

交配され、早くも肥大が始まりました!。

9/7撮影

この株は1株に5果も着果しています。
頼もしいミツバチです。

9/10撮影

3日経ってこれだけ肥大しました。
しかし、ならす果実は1株から1果です。
「玉選び」といって、色形の良い物を選び、残す果実以外は蔓ごと外してしまいます。

9/11撮影

この果実1果にしました~。
この果実の肥大状況を、次回のブログでご紹介します。

初の抑制栽培が上手くいくように、栽培管理を頑張ります!。

(蔬菜作物 榎本)


















2018年9月14日金曜日

季節の変わり目

9月に入り、まだまだ暑い日が続いていますが、季節は確実に進んでいます。

温室のイチジク(ドーフィン)です。手前の夏果(春に伸びた枝に着果)が熟して収穫が終了するのに続き、上の緑色の枝(夏に伸びた枝)にある秋果が育っていきます。

これは一足先に熟したロードス(ギリシャ原産)です。

これはバナーネ(フランス原産)です。熟すとバナナのように黄色くなります。収穫は今月下旬くらいでしょうか。

ブドウは収穫真っ最中です。こちらは、シャインマスカット。香りが強くなってきました。

これは、伊豆錦。着色しにくい品種です。

そしてこちらは、マスカットベリーAです。香りがよいので、センターではジャムの原料に使用します。
他に、マスカットオブアレキサンドリア(緑)・ウィンク(赤)・オリエンタルスター(赤紫)といった品種が収穫を待っています。

櫻井(果樹・加工)

2018年9月7日金曜日

クレソン

養液栽培温室にニューフェイスが加わりました。
クレソンです。

クレソンは和名オランダガラシ(クレソンはフランス語)、
ヨーロッパから中央アジア原産の
水中や湿地帯に生育するアブラナ科の多年草です。

ハンバーグなどの洋食によく添えられているので
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
まず、養液栽培用のプラグトレイに種子を播いていきます。
種子は非常に小さいので
息で飛ばしてしまわないように細心の注意を払います。
播種後は苗テラスで管理し、3週間後、養液栽培温室へ定植します。
定植後、約2~3週間で収穫時期となります。
収穫したクレソンはこのようにパック詰めして
フィールドセンター内の売店(緑楽来)へ出荷します。
クセがなく食べやすい野菜なので見かけたら試してみてください。

(蔬菜作物 山崎)