2018年9月20日木曜日

メロン抑制栽培 その①

以前このブログで、春作メロン(3月播き)の養液栽培の様子をご紹介しましたが、
今年度から、夏播き(7月播き)メロンの養液栽培にチャレンジしていますので、
収穫までの様子をシリーズでお伝えしたいと思います。


この時期の栽培は、露地栽培での収穫時期より遅らせて収穫する「抑制栽培」という
作型で栽培しています。逆に収穫時期を早めるのは「促成栽培」といいます。


抑制栽培のメロンは、関東地方では7月中旬から8月上旬が播種時期となります。
それより遅くなると収穫時期が12月になってしまい低温で生育が悪くなり、暖房機での
加温が必要になってしまいます。


センターでは抑制栽培は初めてですので、今年度は播種時期を7月27日と8月3日で
一週間ずらして2回に分けて、生育の様子を見てみようと思います。
特に7・8月は猛暑日が続いていましたので、7月27日播きは定植する時期がまだハウス内が
高温で、メロンに高温障害を起こさないかが心配でした。


では、9月中旬までの様子をご紹介します。



栽培品種は果肉が緑肉色の「FRアムス」です。
従来のアムスに、つる割れ病の抵抗性を持たせた品種です。

写真奥1列が7月27日播きで、手前2列が8月3日播きの列です。
これだけの生育差があります。


8月3日播きも誘引しました。

今回も交配はミツバチに頑張ってもらいます。


おっ!ちゃんと働いてくれていますね~。
春作の3月播きでも頑張ってくれた、同じ巣箱のミツバチなんです。

交配され、早くも肥大が始まりました!。

9/7撮影

この株は1株に5果も着果しています。
頼もしいミツバチです。

9/10撮影

3日経ってこれだけ肥大しました。
しかし、ならす果実は1株から1果です。
「玉選び」といって、色形の良い物を選び、残す果実以外は蔓ごと外してしまいます。

9/11撮影

この果実1果にしました~。
この果実の肥大状況を、次回のブログでご紹介します。

初の抑制栽培が上手くいくように、栽培管理を頑張ります!。

(蔬菜作物 榎本)