2018年9月28日金曜日

ヘクソカズラ


ひどい名前です
由来はニオイからと 容易に想像出来ますが・・・、

万葉集では「糞蔓」と詠まれ
江戸時代には さらに「屁糞蔓」とつけ足されたとか

別名に「早乙女花」「灸花」などありますが
「ヘクソカズラ」はインパクト十分です

くさいニオイは 虫などから身を守るためなのでしょうか

長い進化の過程で 得た防具が
「メルカブタン」という揮発性物質なのかなと
ショウリョウバッタでしょうか

におい以上に厄介なのが
旺盛な生長力です
アカネ科の多年草です

他の草が密生していても
ひょっこりと 顔を出し
上に這い 光をたっぷりとあびます

ネットやフェンスなどを得意とし
あっという間に 巻き上がります

地際や日陰でも つるを伸ばし
陽当りのいいところで葉を広げます

さらに 所々で根を張り 株となります

そんな憎たらしい ヘクソカズラですが

つりがね状の 小ぶりの花は
白く 可憐です

あおい実も 熟すとオレンジ色で
趣があります

リースの材料にと 
邪魔にならない程度に残しておきたい
草のひとつです

褐変した つると実を想像し
少し先の季節を楽しみながら
日々の管理のなか
草に忖度しています^^

(果樹加工 むらた)