2018年12月13日木曜日

メロン抑制栽培 その③

抑制栽培のメロン、3回目のご紹介ですが、もう収穫のご報告です。

試験的に7/27播きと8/3播きで、一週間ずらして播種しましたが、
収穫時の果実の状態はどうでしたでしょうか。


まずは7/27播きです。収穫は11/1でした。



収穫時期の目安は以前お伝えしました通り、離層が出てきてからの収穫です。
落ちる前に収穫と言うよりも、落ちる寸前までならしておきます。
しっかり果実とへたの境目に裂け目が出来ています。


次は8/3播種です。


一週間遅く播きましたが、ほぼ7/27播きと同じ時期に収穫でした。

写真の株は列の端で栽培していましたので陽当たり等の条件が良いので、
他の同じ8/3播きのものより早目の収穫となりました。

こちらも離層が出てきてからの収穫です。



果実を並べましたらこんな感じです。
7/27播きは(右)2kg以上ありました!標準より大きいです。
8/3播きは1.5kg位で標準的な大きさです。


さて、割ってみますと・・・



縦画像ですみません。上が8/3、下が7/27です。
しっかり種子が出来ていて、肉質も問題ありません。
では糖度はどうでしょうか
(糖度を測るのに種子近くの果肉を削りました)

7/27播きは、15.5度ありました。
8/3播きは、14度でした。

8/3播きの14度でも問題ないのですが、
この違いは、おそらく生育の後半に寒さが来て、7/27播きの方は気温が
低くなる前に熟期を迎え、8/3播きは後半の寒さで樹体の生育が
抑えられたと思われます。
暖房機で加温すれば良いのですが、燃料代をかけずに収穫まで
行きたかったので、このような結果となりました。

来年度もメロンの抑制栽培を続けるなら、今年度の結果から
7月中旬から下旬ころには播種したいと思います。

ちなみに15株ほど、別の品種も栽培していました。
品種名は「ビレンス」と言います。


果皮はクリーム色でネットが無く、果肉は緑色。
肉質緻密で、さわやかな食味と言われています。



抑制栽培向きでは無く、8/3播きでしたが熟期がアムスより短かったので、
とても良い品質のものが収穫出来ました。

来年度も栽培をするのであれば、ぜひとも取り入れたい品種です。


3回に渡ってご紹介しました「メロン抑制栽培」、今回で終了です。
ありがとうございました。

(蔬菜作物 榎本)