2021年10月1日金曜日

ムラサキシキブ

  前回はコムラサキシキブについて投稿しましたが、今回はムラサキシキブを取り上げてみました。

 ムラサキシキブはシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、北海道南部から沖縄に分布し、雑木林などの林縁や明るい林の中に自生しています。樹高は2m~3m位になり、花期は6月~7月で9月~10月に直径3㎜位の紫色の果実を付けます。

 コムラサキシキブに比べ少し葉や樹高が大きく、果実がまばらに付く感じです。

 下の写真では分かりづらいですが、大きな違いはムラサキシキブの葉は全縁に鋸歯(ギザギザ)があるのに対し、コムラサキシキブの方は半分より上部に鋸歯があります。また果実の付く場所はムラサキシキブは葉の付け根の少し上に付くのに対し、コムラサキシキブは葉の付け根より少し離れた場所に付きます。


ムラサキシキブ


コムラサキシキブ(葉から少し離れた所から果実が付く)


 コムラサキシキブは実付きが良いので庭に植え鑑賞したりしますが、ムラサキシキブは雑木林や公園、植物園に行かないと見る機会がないですね。

 上の写真のムラサキシキブは当センター内の防風林際にたまたま1本生えているものです。

 (造園樹木 本間)