2021年12月24日金曜日

花のクローズアップ ~野草・雑草編②~

  もう今年も残すところあと僅かとなってしまいました。

 前回の投稿の続きになってしまいますが 、クローズアップの野草・雑草を紹介したいと思います。

 今回は全体像の写真も載せてみました。




 上の写真はハキダメギクです。キク科の植物で北アメリカ原産で、道端や庭に生えている一年草の雑草です。頭花は約5㎜と小さいですが、クローズアップで見ると頭花の周りに先端が3中裂するかわいらしい白い舌状花が5個ついています。



 次はオオイヌノフグリです。オオタバコ科でヨーロッパ原産の外来種です。中心の雌しべの両側に雄しべが2本あります。上の写真では分かりづらいですが、花弁は合弁で4裂しています。薄いブルーの花がかわいらしいですね。



 アメリカフウロです。フウロソウ科で北アメリカ原産の帰化植物です。路肩や荒れ地、畑などに生えています。茎先に小さな5弁花が咲きます。小さいですがよく見ると淡紅色の花がきれいですね。





 上の2枚の写真はセンブリです。リンドウ科の二年生の植物です。薬草と利用され、全草が非常に苦く、千回振り出しても(煮だしても)苦いと言うことから「千振(せんぶり)」という名前の由来となっているようです。
 日本では関東地方以西、四国、九州にかけて分布し、丘陵地などで多く、日当たりが良く、やや湿り気のある山野の草地に生育しています。
 5弁の白い星形の花がきれいですね。珍しく当センター内の防風林の一部に生育していました。

(造園樹木 本間)