2022年12月2日金曜日

ウリ科抑制栽培4

播種からお伝えしていましたウリ科抑制栽培のブログ、
いよいよ収穫となりました。

今回のブログでは、収穫果実についてお伝えします。

まずはメロンです。

9月上旬に交配受粉され、その後約55日で収穫予定でしたが、
今年の10月は天候も悪く気温も低かったので
収穫期がずれ込んでいました。

写真の果実(FRアムス)は11月中旬の収穫です。


天候が悪い中、果実はしっかり肥大してくれまして、
果重は2㎏弱ありました。


標準果重は1.5㎏くらいですから十分な肥大ですね。

試し切りをして糖度確認すると13度の糖度。
少し物足りないですね。15度は欲しいところです。

糖度の低さの原因は10月の天候の悪さと
養液栽培の培養液循環ポンプが漏電で止まってしまい、
地上部が萎れるアクシデントがあり、
その後の生育が思わしくなかった事です。


そんな時は、十分追熟させ、メロンの香りが強くなり、
持った時に弾力が出て来るまで待ちます。

そうすると、糖度の低さを感じさせないほど、
食味よく食べる事ができます。


次は小玉スイカです。
写真の果実(姫まくら)は果重1.8㎏ほど、
標準果重は2.0㎏ですので少し小ぶりの果実です。
果皮の艶も良く、縞がしっかり出ています。


試し切りしますと、
赤い可食部分が薄緑色の外果皮まであり、
果肉は「シャリ感」が強く仕上がりました。


しかし、ちょっと甘みが物足りないかと、
糖度を測ると11度。12度は欲しかったですね。

この原因も10月の天候の悪さからとなります。


それでも、形の揃った果実はそこそこ収穫出来ましたので、
良しとしましょうか。

次回、栽培する機会がありましたら、
甘みの強い果実を収穫したいものです。


以上、メロンと小玉スイカの抑制栽培を
播種から収穫までご紹介しました本ブログ、
今回が最後となります。

次回は真冬の時期の野菜栽培をご紹介いたします。

(蔬菜作物 榎本)