2024年6月28日金曜日

ヤマモモ(山桃)の収穫

6月に入ってから最高気温が30度を超える日を記録するなど、夏本番が近づいていることを実感するようになりました。


今年もセンターではヤマモモ(山桃)の収穫が始まりました。写真のように赤くて丸い果実が鈴なりに成るのが特徴です。


名前だけ聞くともしかしてモモ(桃)の仲間だと予想する方も多いと思いますが、実はモモ(桃)とは異なる系統の植物なのです。モモ(桃)はバラ科サクラ属の落葉果樹ですが、ヤマモモ(山桃)はヤマモモ科ヤマモモ属の常緑果樹です。それではなぜヤマモモ(山桃)という名前なのでしょうか? 明確な由来は分かっていませんが、諸説あります。

名前の由来

①「ヤマ」は山に生える、「モモ」は丸い果実を意味することから。

②山に生え、果実の味が桃に似ていることから。

③「モモ」は数の多いことを表す「百(もも)」で、山に生え、果実が多く成ることから。

④漢名の「楊梅(ヤンメイ)」に、丸い果実を意味する「モモ」を付けた「ヤンメイモモ」から「ヤマモモ」に転じた。


ヤマモモの歴史は古く、江戸時代には四国地方で栽培されていました。個人的には名前の由来が定かではないことも、歴史の古さを表しているように思います。


                                   佐々木(果樹)











2024年6月20日木曜日

春のビーツ栽培始めました3

タイトルにあります春のビーツ栽培、収穫の時期となりました。
3月14日の播種日から、6月の収穫を想定しておりましたが、
思ったより早い生育を示し、5月22日に初収穫となりました。

画像はハウス内ビーツ栽培全体像です。
地上部が繁茂しています。


茂った葉の下には・・・
丸く膨らんだ根がしっかり肥大しています。


抜き取ってみると・・・
きれいな形で大きく肥大しているのが分かります。
包丁と比較すると大きさが分かりますね。


今回は葉を包丁の刃渡りの長さで切り落とし、
出荷調整をします。


枯葉を取り、洗浄した状態です。
きれいな色をしていますね~。


あとはポリ袋に入れ、シーラーで封をします。


直売所(緑楽来)では、葉をすべて付けた状態でも
販売しております。

また、秋播きのビーツよりも大きく肥大し、
品種の差かもしれませんが、可食部(根)の土臭さが少ない事が分かりました。

サラダやジャム加工などに利用するには、
春播き栽培の方が扱いやすく、食べやすいかもしれませんね。

次のビーツ栽培は9月収穫に向け、
7月上旬に播種予定でいます。
栽培場所は、森林環境園芸農場でチャレンジしてみたいと思います。

(蔬菜作物 榎本)










2024年5月31日金曜日

ナスとピーマン、定植しました

今年もナスとピーマンの定植を行いました

苗はセルトレイから3.5号ポットに移植しています
(左がナス苗、右がピーマン苗)
定植前に元肥(もとごえ)
(植物を植え付ける前に事前に施す肥料)を入れ
肥料がよく混ざるよう耕耘します
(4月11日撮影)
畝を立て、苗を定植します
定植後は潅水チューブを設置し
乾かないよう十分に潅水しました
ナスはあのみのり2号くろわし(米ナス)
ピーマンはみおぎ
(4月19日撮影)
保温と除草のため、黒マルチを張りました
(4月24日撮影)

順調に生育しています
(5月27日撮影)

ナス(あのみのり2号)は収穫が始まりました!
ピーマンも来週には収穫できそうです

(蔬菜作物 山崎)




2024年5月26日日曜日

カシワバ(柏葉)アジサイが咲いてきました

 

 アジサイの花が咲いてくると「梅雨の時期」というイメージがあり、雨が似合う花ですね。当センター内でもカシワバアジサイが咲き始めてきました。


 カシワバアジサイは葉が樹木のカシワの葉に似ていることが由来のようです。花(装飾花)はピラミッド状に花が付き、花色が白で中心がグリーンを帯びています。


 下の写真は´スノーフレーク´という八重咲きの品種でボリュームがありとてもきれいです。カシワバアジサイは秋には葉がボルドー色になり紅葉もきれいです。






(造園樹木 本間)




2024年5月17日金曜日

最後の梅

 5月とは思えない暑さを感じる日が続いていますが、センターではそろそろ梅の収穫が始まります。

現在、梅の樹木が6本ありますが、その内の4本は今年度の収穫で栽培管理を終了し、伐採することになりました。樹齢が30年以上という老木であることから、新しい苗木に植え替えて、育成していく予定です。梅に限らず他の果樹にも言えることですが、老木化が進むと次第に着果量が減少していき、毎年の収穫量を維持することが難しくなります。


30年以上の月日、学生・教職員による毎年の栽培管理を経て、この大きさになったと思うと、非常に感慨深いものがあります。







今年で最後の収穫です。
30年以上ありがとうございました。
                                   
                            佐々木(果樹)











2024年4月25日木曜日

春のビーツ栽培始めました2

前回のブログでは、ビーツの播種からベット作りまでをご紹介しましたが、
今回は発芽後の様子や、定植後の生育状況をご紹介します。

下の画像は播種後10日の生育状況です。
2枚並んでいる手前の苗は発芽が揃っていません。
いろいろな作物でもそうですが、発芽率100パーセントで
発芽が揃う事は稀なことなのです。

そのような状況になるので、セルトレイの両端は
種子を2粒播きにして、発芽していないところに
「補植」をして苗数を揃えます。

2枚並んでいる奥の苗は、補植が済んだ状況で、
パット見ても苗数が揃っているのが分かりますね。


ちなみに、種子を一晩浸漬しておくと発芽が揃うようでしたが、
今回の播種ではあまり差は感じられませんでした。


苗は順調に生育し、4月1日と2日に定植しました。
土壌を乾燥させないよう、潅水チューブを設置してあります。


定植後2週間です。
すでにこんな感じにまで生長しています。


ビーツは暑さに弱い野菜ですので、
これからの気温に注意して管理していきたいと思います。

次回の私のブログは6月中旬ですので、
収穫間近まで生長しているかと思います。

(蔬菜作物 榎本)







2024年4月18日木曜日

今年の果樹

 

4月に入り、果樹部門の樹々も、次々と開花が始まっています。

これはユスラウメです。5月になるとサクランボのような実がなります。味も美味です。




そしてこのナシは若光です。一番最初に開花して、一番最初に収穫される大玉の品種です。







これは、あきあかりです。秋と名前がついていますが、当センターでは夏真っ盛りの時期に収穫となります。酸味のない甘いナシです。






そしてこちらは豊水です。以前は当センターでは幸水に次いで収量の多い品種でしたが、今は一番少ない品種となってしまいました。








これは当センターで一番収量の多い幸水です。その分病気の影響を受けやすいので、大変気を遣います。






そしてこちらは、あきづきです。名前の通り一番最後に収穫される、満月のように丸い品種です。味も、酸味と甘みのバランスが最高です。






他に、ゴールド二十世紀(青ナシ)も開花しました。

この後、摘花・摘果・袋掛け(一部の品種)といった作業が続きます。
品質の良いナシが収穫できるよう緊張の日々が始まりました。

櫻井(果樹・加工)