2019年4月12日金曜日

養液栽培に使用する培地

センターでの野菜の栽培において、トマト・キュウリ・メロン・ニガウリなどの果菜類で、普通の土を使用せずに、それに代わる培地を使用して、培養液をかけて野菜を栽培する「養液栽培」を行っています。



養液栽培でのニガウリです。培地はヤシ殻です。

今回のブログでは、使用している培地の紹介をします。



まずは昔からよく使用されている「ロックウール」です。
これは「ロックウールスラブ」、果菜類の定植する培地に使用されます。画像のものは長さ90㎝・幅30㎝・高さ(厚さ)7㎝です。


これは「ロックウールキューブ」、縦7.5㎝・横7.5㎝・高さ7.5㎝の立方体で果菜類の育苗時に使用されます。


これは「粒状綿」といい、ロックウールを細かい粒状にしたもので、果菜類や葉菜類の育苗時に使用されます。




ロックウールの欠点として、栽培終了後の培地の処理方法に手間がかかります。そのため、ロックウールに代わる培地もいろいろと開発され、使用されています。






センターでは「ヤシ殻」がよく使用されています。「ヤシ殻」とはココヤシの果実の繊維状の部分を加工したものです。
これは細かくチップ状に加工されたもので、商品名を「ベラボン」といいます。

これは糸状に加工されたもので、商品名を「ルートリッチ」といいます。

他に試験栽培でもみ殻を培地に使用することもあります。






今年もメロンやニガウリで夏場の出荷に向けての、養液栽培が始まりました。収穫が楽しみです。


                                           (蔬菜作物 中村)