2017年12月28日木曜日

トマトの病害


9月に定植したトマトのハウス。
一見、順調に生育しているようですが…


トマトの葉をよく見てみると…
なにやら白い斑点がポツポツと…

これは「うどんこ病」の症状です!
「うどんこ病」はトマト・イチゴ・カボチャ・キュウリなどに発生する
一般的な病害で、葉にうどん粉(小麦粉)をまぶしたような
白いカビが生えるという特徴があります。

被害が進むと葉全体が白いカビに覆われ、光合成が抑制されます。
そのため、植物の生育が悪くなり収穫量にも影響が出てきます。

普通の病気は湿度が高い条件で発生しますが
「うどんこ病」は雨が少なく曇りの日が続き、やや乾燥気味になると発生します。
また、肥料の与えすぎで葉が茂ったり、密植により日当たりや風通しが悪くなると
一気に広まります。

被害を受けた葉をそのままにしておくと、カビの胞子が風で飛び、
どんどん周りの株にも伝染してしまいます。

予防方法としては、トマトの蔓を適切に誘引して
風通しが良くなるよう小まめな芽搔きや葉掻きを行うことが重要です。
脇芽を搔いた状態

今回はかなり広がってしまったので、薬剤散布を行いました。
なんとか収まって欲しいものです。


(蔬菜作物 山崎)