2018年8月17日金曜日

野生動物と電気柵




予算の厳しいフィールドセンターですが
緑と果実類は豊富です

野生動物にとって いごこちのいい場所かと
収穫期の‘幸水’

たくさんの鳥や動物が
エサを求めて集います

鳥は 防鳥網で防げますが
網をくぐり抜け 侵入してくる動物がいます
食べられた‘幸水’

樹や棚も登ることが出来
果実を食べてしまう動物
袋を破られ、食べられた‘巨峰’

犯人は
ナシやブドウなど 果実を好物としている
ハクビシン

江戸時代に持ち込まれた記録のある 外来種で
鼻筋が白い外観から
“白鼻芯”と呼ばれるようになったとか
センター内側溝の‘ハクビシン’ 夜間撮影のため眼が白い

被害の多い
ナシとブドウの圃場には
電気柵を設置しています

7月~9月の3か月ほど

電気柵のパワーユニットです

光センサー内蔵で 夜間を重点に通電し
高電圧のパルス電流により
触れた時のショックで侵入を防ぐ装置です

殺傷能力はないため
慣れたりすると効果が低下します

設置には
まず 対象圃場周囲の草刈りをします

通電する線を支える支柱を
等間隔で立てます

管理上必要な通路を確保し 線を張ります
侵入可能な部分は塞いでいますが
結構侵入しています^^


参考までに
センター在住の動物たち
調査用に設置したカメラの画像です

ノウサギ

タヌキ 
結構いますが 樹に登れないため
ナシやブドウはセーフです

アライグマ
 
ハクビシンといっしょで
樹に登り ナシやブドウを食べます

イタチかと

大柄なハクビシン

深さ70cm程の側溝と同じくらいの体長です

毛並のいい クロネコ

付近の飼い猫かもしれません



各地で野生動物による被害が問題となっています

電気柵は侵入防止の一手段ですが
捕獲や環境整備など
総合的な取組みが必要なのかと




(果樹加工 むらた)