2022年10月4日火曜日

秋の香り?

  10月に入り朝夕涼しい季節になってきました。センター内ではキンモクセイの花が咲いて来て、独特の甘い香りが漂っています。

 キンモクセイが咲き始めると秋の訪れを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


枝先にたくさん付いた花


花の写真を見ているだけで甘い香りが漂ってきそうです。

 キンモクセイ(金木犀)は、モクセイ科モクセイ属の常緑広葉樹で、庭園樹や街路樹の植栽に使われています。

 和名の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の足に似ていることから、中国で「木犀」と名付けられ、白い花のキンモクセイに対して、橙黄色の花を金色に見立ててキンモクセイと付けられた様です。
 中国原産で、日本へは江戸時代に雄株だけが渡来し、実を結ばないため、挿し木で増やされています。日本での自然分布はなく、北限は東北南部から南は九州までの範囲で栽培されています。
 ふつう樹高は4m~5m程になりますが、条件が良ければ高さ10mを超えるものもあります。
 9月から10月にかけオレンジ色の小花が、その年に伸びた枝の葉の付け根にたくさん集まって咲き、甘い芳香を放します。花は直径4~5㎜で先端が四つに裂け、雄花には二個の雄しべと先の尖った不完全な雌しべが一つあります。
 花の寿命は意外と短く、開花期間は7~10日ほどしかありませんので、この期間だけ甘い香りを楽しんでください。
 
(造園樹木 本間)