2021年3月17日水曜日

サトイモ“八つ頭”

まだ肌寒い日は続きますが、春三月になりました。今回のブログではサトイモの“八つ頭”を紹介します。
これは昨年12月に収穫して、ハウス内で貯蔵していたものです。
1株ごとの状態です。枯れた葉や根が着いています。豆粒のように見えるのは、子イモです。この“八つ頭”は親イモを食用に利用する品種です。
これは“八つ頭”の子イモです。
子イモや枯れた根を外して、親イモのみにした状態です。
親イモは1個の重さが、500g以上のものは1個で袋詰めします。
1個の重さが500g以下のものは2~3個詰めにします。重さは700g台になるように調整しています。
それぞれ、袋詰めにした状態です。1袋250円で販売しています。出荷数量が少ないため、すぐに売り切れることでしょう。


                                 (蔬菜・作物 中村)



2021年3月12日金曜日

梅の開花

暖かい日が観測されるなど、徐々に春の訪れを感じるようになってきました。 
現在センターでは梅の開花期を迎えています。 
 
 ①白加賀 
 開花期には白色の花が咲きます。 果実は中粒で、果皮はやや厚めです。また、梅干の加工にも多く使用されます。
 




②南高 
 開花期には薄いピンク色の花が咲きます。 収穫期には果実の日光を受けた部分が紅色になります。 



③豊後 
 開花期には濃いピンク色の花が咲きます。 収穫期には果実が大粒になりやすいです。 



また、今年度センターでは梅ジャムを作る予定です。 
是非センターの直売所「みらくる」にてお買い求めください。

                                          佐々木(果樹加工)

2021年3月5日金曜日

メロンのあとは青梗菜と・・・2021収穫

前回のブログから6週間が経ちまして、チンゲンサイは収穫が始まっています。
1条植の列は既に出荷を終えており、これから2条植の収穫が始まります。

1条植は隣との間隔が広いので、葉が展張する空間があり、
葉面積が大きくなりますので、すくすくと育っていきます。

それに対して2条植は密植となりますので、
限られた空間で葉が展張し生長しますので、
1条植より少し遅れて収穫期となりました。


収穫方法はまず、株元をハサミで根株から切り離します。
横に広がっている下葉を外し、
包丁で株元をきれいに切り戻します。


チンゲンサイ2株を新聞紙で包み、
ポリ袋に入れ、一袋に出荷調整します。


2条植のチンゲンサイの収穫が終わる頃に
サニーレタスの収穫時期となりました。

手前のチンゲンサイ栽培列は空っぽです。


奥に見えますサニーレタスの列、斜め上からの画像です。


隣の株の葉が触れ合うほど、ボリュームいっぱいに生長しました。
収穫は、株元を包丁で根株と切り離します。

ちなみに、レタスの和名は「ちしゃ」で「乳草」と書かれます。
その語源は、茎の切り口から出る白い液を「乳」に例えたからです。


この白い液はそのままだと酸化して黄色くなり、
鮮度が無いような切り口で見た目が悪くなりますので、
栽培農家では拭き取るか、ミストで洗い流しています。


出荷は大きめのポリ袋に納めます。
サニーレタスの切り口が湿っていると、ポリ袋に引っ掛かりますので、
新聞紙で軽く包んで、袋の中に滑らせます。


シーラーで口を止めれば完成。
この出荷スタイルで直売所「みらくる」で販売しております。

2回のブログで終わってしまいましたチンゲンサイとサニーレタス栽培。
短い期間で収穫までたどり着けますので、
秋メロンと春メロンの間作には丁度良いですね。

来年度もこの期間に葉物野菜を栽培したいと思います。

(蔬菜作物 榎本)
















2021年2月26日金曜日

剪定真っ只中

 2月も中旬を過ぎました。

果樹部門では剪定の真っ最中です。







キウイのヘイワードです。切り返し剪定をおこないます。

2本あるうちの古い下部分まで切り返します。







この作業を毎年繰り返して、より元に近い枝を配置していきます。







当センターでは、諸事情によりキウイを別の圃場で生育させる計画があります。

上の写真はそこに植える予定の紅妃です。種の周りの果肉が赤くおいしい品種です。









こちらはゴールデンキングです。名前の通り金(黄)色の果肉が特徴の甘味が強い品種です。








これはジャンボイエローです。黄色系の果肉の品種のなかでは最も大きい品種です。

果重180gほどになります。


これらポットのキウイは秋頃に定植する予定です。

実を着けるようになるのはまだまだ先ですが、大切に管理していきます。

櫻井(果樹・加工)


2021年2月19日金曜日

トマトの接ぎ木 2021

2月10日に
トマトの接ぎ木を行いました
台木はグリーフォース(緑色の苗)
穂木はCF桃太郎はるか


以前も行っていますが
台木・穂木ともに根を切り(断根)
スーパーウィズを用いて行う幼苗斜め接ぎという方法です

使用するのは
カミソリと30°の印がついたカッターマット、
およびスーパーウィズ
(写真にある透明なクリップ状の物です)


まず、台木・穂木の苗をともに地際から切り


台木は子葉より上の部分を30°に切り落とします
続いて穂木は、逆に子葉より下を30°に切り落とします






 

 

スーパーウイズを使って台木に穂木を差し込みます
ある程度、接ぎ木苗ができたら別に用意しておいた
培養土を詰めたセルトレイ(十分潅水して湿らせておく)に
苗をしっかりと挿していきます

セルトレイに苗を挿し終えたら
水蒸気で満たした箱内に入れ
蒸気が漏れないよう入口をラップで覆います

この後、水蒸気や光の管理をしつつ
挿した部位から発根するまで様子を見ます
問題がなければ、1週間ほどで発根してきますので
箱から出して苗テラス内で順化させます

(蔬菜作物 山崎)

 

2021年2月12日金曜日

ヒヨドリの被害 -クロガネモチの実とユズリハの葉-

 1月中下旬頃、センター内で昨年秋から赤い実を付けていたクロガネモチの実があっという間にヒヨドリに食べ尽くされてしまいました。 

 ヒヨドリは日本ではよく見られ、里山や公園のある程度樹木のある環境に生息している様で、果物や樹木の果実、ツバキやサクラの花の蜜を好んで食べる様です。

 ときには集団で畑に現れキャベツやブロッコリー、イチゴ、ミカンやカキなどの農作物を食い荒らしていくので、農家には嫌われている様ですね。

 当センターでもクロガネモチの実が食べ尽くされる前は、茎ブロッコリーと芽キャベツの葉が食べ尽くされてしまいました。

1月の中旬位まで赤い実がなっていたクロガネモチ(撮影日:昨年11月下旬)

クロガネモチの木にとまっているヒヨドリ(今年1月中旬)

実が食べ尽くされたクロガネモチ(今年1月中旬)

 樹木ではクロガネモチの実の他に、イイギリやセンダンの実も好んで食べる様です。

 下の写真の樹木はユズリハですが、毎年葉脈だけを残して葉を食べられてしまいます。キャベツやブロッコリーの葉と同じく美味しいのでしょうか?

葉を食べられたユズリハ(今年1月中旬)


(造園樹木 本間)