2019年3月14日木曜日

野菜栽培の堆肥や肥料

朝晩はまだ冷え込みますが、露地圃場やハウスにおいて、野菜の栽培準備は始まっています。



今回はセンターでの野菜栽培で使用している堆肥や肥料などを紹介します。
 
 
 センターでの野菜栽培でよく使用される堆肥は「スミリンユーキ」です。おがくずや樹皮を主原料にした市販の堆肥で、完熟したものは色が黒っぽく、サラサラしているのが特徴です。
 
他に植物工場から出てくるトマトの残渣を堆積・切り返した堆肥を使用しています。トマトなどの地上部を主原料にした場合、完熟するまでには切り返しをこまめに行っても1年以上かかります。色が茶色っぽく、水分を含みやすいのが特徴です。

野菜栽培の元肥として、主に使用している化成肥料が「スミカエース」です。チッソ・リンサン・カリといった肥料の三要素が10%・10%・10%含まれている白い粒状の肥料です。

 

 トマトやキュウリなどの果菜類はリンサンを多く必要とするため、元肥を施す際、リンサンの多い「ほう素マンガン入りようりん」を同時に施しています。この「ようりん」にはほう素やマンガンの微量要素も含まれています。

 
他に土壌改良剤として、土中の有効な微生物の活動を促進する作用のある「宝素」(たからもと)を元肥を施す際に同時に施しています。


現在、ホームセンターなどでは、作物ごとの肥料も販売されていますので、それぞれ栽培する野菜に応じた肥料も選ぶことができます。


堆肥もいろいろな原料のものがありますが、使用する際の注意点は「完熟したもの」を選ぶことがポイントです。


野菜の栽培の基本はまず「よい土作り」です。そのためには肥料や土壌改良剤を上手に使用しましょう。




                                         (蔬菜作物 中村)