2017年5月6日土曜日

ヤマナシの木 ~卯月の花~

立夏を過ぎ
風が心地いい季節になりました

先月のヤマナシ開花の様子です















新葉に
白い花が爽やかです















昨年よりやや遅れ気味の
出蕾(しゅつらい)でしたが
一花そう、
6~8花程度のつぼみ
4月3日、出蕾のようす



白い花弁にピンクの葯(やく)
鮮やかなコントラストで
虫を誘います^^

外側の葯から開き、花粉を出します

















柱頭に着いた花粉は
花粉管を伸ばし
子房に届き、受精します
花の断面

















開花期間は一週間ほど
あっという間でしたが
楽しませてもらいました


ヤマナシの花で敷き詰められた通路

















無事受精し
着果した果実は
3週間ほどでこれくらいに育ちます















低温の影響や
病気が少々多めに発生し
昨年より実りは少なくなりそうです


















昨年実ったたくさんの果実は
卒業生との縁から
苗木を広く扱う、
㈱千代田さんのところで
台木として利用される事になりました

詳細は追々・・・、
採取された実を水に漬け、果肉を取り除く準備中
















少し他の花を・・・、
こちらは栽培種
‘幸水’の花
ひとつひとつの花が
しっかりしています















前回のブログ
「季節のふしめ」のさくらんぼ
すくすく育っています^^















薬草園栽植の
‘月桂樹’
可憐な花です

















夏も近づく八十八夜・・・

日に日に緑は濃さを
深めてゆきます

通り行く人が
涼を感じる木蔭となります

(果樹加工 むらた)























2017年5月2日火曜日

メロン栽培 その②

メロン栽培、その②です。


前回のブログでは、播種からポットへの移植をお伝えしました。

その後2週間で、本葉2枚くらいまでに成長しています。




3週間後には、4枚目が展開してきます。


この頃が定植適期で、播種後35日くらいです。

今回の養液栽培は、ヤシ殻培地に定植します。
定植位置を確認し、


ポットを外します。
しっかり白い根がポットの中で伸びています。


根がポットの形になるほど張りすぎて詰まっていたり、色が褐色になっていたら注意!
定植時期としては遅く、活着が悪く、その後の成長に影響します。


培地に植穴をあけ、


ただ苗を置くだけです。


あとは、根の周りの隙間をしっかり培地で埋め密着させ、
根が張りやすいようにします。


定植後、活着したのを確認し、伸び始めた1週間後には誘引をします。


ちょっと軟弱な感じですが、その後は養分を吸収し、葉は太陽の光を求めて
大きく展開し、ガッチリと成長していきます。


現在は、葉枚数12から13枚くらいまで育っています。


今後の成長が楽しみです。

(蔬菜作物 榎本)








2017年4月26日水曜日

ナシの受粉

4月も半ばを過ぎ、桜は八重桜が目立つようになりました。

センターのナシも、先週辺りが満開でした。

これは、豊水。葯のピンク色が濃いです。

こちらは幸水。葯は薄いピンク色。豊水より少し遅れて咲きます。

ナシは、自分の花粉では実をつけることができません。そこで他の品種の花粉を使って、受粉を行います。右側の黄色っぽいものが花粉(中国産の雪花梨)で、左側のピンクの粉は増量剤の石松子(せきしょうし)です。石松子は、花粉と比重・大きさがほぼ同じなので、よく混ざります。ヒカゲノカズラという植物の胞子に、食紅で色をつけてあります。

花粉と石松子を混ぜ合わせてから、この毛棒につけて、受粉を行います。

一度つけると、10花ほど、このように葯がピンク色の開いたばかりの花を選んで受粉していきます。
この後は、受粉がうまく行われた実を選別する摘果という作業が行われるのです。

網に引っ掛かっていたスズメを助けてあげました。
元気に飛んで行ってくれてよかったです。

櫻井(果樹・加工)

2017年4月21日金曜日

トマトの収穫

昨年の12月26日に温室に定植したトマトですが、順調に生長し
3月末から収穫が始まりました。

こちらは千果(タキイ種苗)。ミニトマト。果実はツヤのある鮮やかな赤色をしています。


イエローミミ(カネコ種苗)。こちらもミニトマト。
カタログには“食味良好で鮮やかなレモンイエローに着色します”とあります。
千果とミックスで出荷調整します。
シンディースイート(サカタのタネ)。中玉トマト。
カタログによると果重35~40g程度で中玉トマトとしてはやや小ぶりな品種です。


こちらは、大玉トマト。
上から順に大安吉日(ナント種苗)・桃太郎ピース・桃太郎ヨーク(タキイ種苗)。
果実だけだと見分けがつきませんね。
大安吉日と桃太郎ピースは黄化葉巻病(TYLCV)に安定した耐病性を示す品種、
桃太郎ヨークは高温期でも着果が安定し、作りやすく食味も良い品種です。
大玉トマトもミックスで出荷調整します。


トマトの分類ですが、日本では生食用の場合、
果重200g前後を大玉トマト、果径2~3㎝程度で果重20~30gをミニトマト、
これらの中間で果径5㎝程度、果重50~100g程度を中玉トマトと区別しているようです。

トマトは各々の種苗会社が力を入れて新品種育成に努めている野菜で
とても品種が多いのです。
私たちは育てやすさや耐病性、食味の良さなどを重視して品種を選んでいます。



大玉トマトは袋詰め、中玉トマト・ミニトマトはパック詰めの形で緑楽来に出荷します。


(蔬菜作物 山崎)

2017年4月14日金曜日

ツバキ(その2)

こんにちは。
  すっかり暖かくなり、このブログの原稿を書いている頃はソメイヨシノが満開で、お花見に行かれた方もいらっしゃるのではないかと思います。
 今回の内容はサクラではなく、前回の続きで、その後咲き始めてきたツバキをまた紹介します。


孔雀椿(クジャクツバキ)
葉が細長く、枝が枝垂れる様な樹形になります。




黒侘助(クロワビスケ)
別名 '永楽’ とも言われ、花は紅色の色素が濃く暗紅色です。


式部(シキブ)
唐子咲きで、こちらも変わった咲き方をします。


光源氏(ヒカルゲンジ)
ちょっと本来の花色ではない様です。枝変わりした紅色の花は '紅牡丹’ と言われている様ですが・・。


名月(メイゲツ)
白一重、筒咲きです。


ダーロネガ
アメリカ産で、千重咲き。花は黄色をおびた乳白色です。
ダーロネガとはアメリカ先住民の言葉で金のでた山の名で黄金の意と言う事らしいです。

などなど。
まだフィールドセンターには何品種かありますが、また機会があれば紹介したいと思います。

 ツバキはツバキ科ツバキ属の常緑中~高木で、日本産ツバキの原種には、一般的に見られるヤブツバキ、日本海側の多雪地で見られるユキツバキ、屋久島や沖縄に分布するリンゴツバキがあり、材が堅く緻密で、磨くと光沢が出て櫛や箸、お椀、玩具などに用いられ、枝葉を燃やした後の灰は、紫染めの媒染剤として利用されている様です。また皆さんご存知の種子からはツバキ油が採れ、古くから有用樹として利用されてきました。
 江戸時代に入ってからは観賞用として多くの園芸品種が作られ、現在でも多くの愛好家がいる様です。
 
 ツバキは、花の落ち方が花形ごとボトっと落ちる事や、チャドクガという有毒の毛虫が付く事から庭に植える事は嫌う人も多い様ですね。

 フィールドセンターでは4月中旬位にはそろそろ花も見納めになり、また来年の開花に向け、剪定とチャドクガ防除の管理作業が始まります。

参考文献:椿 色分け花図鑑 桐野秋豊著 学研

(造園樹木  本間)

2017年3月28日火曜日

季節のふしめ


春分を過ぎ サクラの便りがちらほら

寒さもやわらぎ
昼間がだんだんと長くなる時期

さしずめ 季節のふしめでしょうか

センター植栽のサクランボ 2017.3.16





待ちくたびれた春と
去りゆく冬のしのぎ合い

寒暖のくりかえしに
栽培管理は気をつかいます^^
寒のもどった早朝、ブドウの霜の華 2017.3.8





早春から いち早く咲き
地味な圃場に色どりをくれた野草です

ナシ圃場の‘オオイヌノフグリ’ 2017.3.2





季節が進むと
雑草として邪魔ものあつかいされますが
ひと冬 和ませてくれました

ナシ圃場の‘ホトケノザ’ 2017.3.2






木々のつぼみも
  日に日に膨らんできます
摘蕾、受粉、摘花、摘果・・・、
  草管理、薬剤散布、防鳥網張り・・・、

季節のふしめは
慌ただしい季節の始まりを
実感する時でもあります

センター植栽のプラム 2017.3.17





寒い最中の先月
突然の知らせがあり
お世話になった平田尚美先生(千葉大学名誉教授)
とのお別れをしました
圃場通路脇の‘タンポポ’ 2017.3.8





果樹をこよなく愛し
教育研究に尽力された先生

いつも穏やかな笑顔で 煙草を挟み
飄々と調査研究されていた姿が浮かびます

30余年前、追いコン時の先生です。みなさん、失礼します。





「父は あの世でも研究に
  励んでいるのではないでしょうか・・・、」
息子さん 娘さんのご挨拶に
参列した皆がうなずく
先生の生き様が浮かぶ言葉でした

お世話になりました
そして ありがとうございました
診療所を背景にさくらんぼ 2017.3.16





社会に巣立つ学生さん
退職される方 異動される方・・・、

季節のふしめは
人生のふしめ
別れのときでもあります

(果樹加工 村田)

2017年3月22日水曜日

メロン栽培 その①

当センターでは、いくつかの「ウリ科」野菜を栽培しています。
その中でもやっぱり、一目を置く存在の「メロン」について、播種から収穫までの
栽培管理を、シリーズでお伝えします。


まずは、その①
播種から、ポット移植作業までです。


例年、2月中旬から3月上旬の期間に播種します。
今年は3月1日です。


品種は、園芸植物育種研究所の「タカミ」という品種を使用します。
果実の外観は、細かい網目が入っており、スーパーへ行っても、なじみのある品種です。


写真は、200個の穴があるセルトレイに、培養土が詰まった状態です。



一つ一つの穴に、一粒ずつ種を播きます。




播き終わったら覆土をし、潅水します。


発芽適温は、28度から30度ですので、適温を保てる発芽室へ入れます。


そして5日後・・・



綺麗に発芽が揃いました!。                                                           


発芽を揃える事で、その後の生育も揃って管理しやすく、花の咲く時期も揃う事で、
結局は収穫時期が揃う事になります。


播種から一週間後に、3号のポリポットに移植します。




今回の栽培は養液栽培ですので、ポットの中身は培養土ではなく、
ロックウールの粒状綿にします。


綺麗に子葉が展開しています。




これからの生育が楽しみです。


(蔬菜作物 榎本)