2019年6月26日水曜日

ニガウリの近況

気温の変動が激しい今日この頃ですが、5月に播種をしたニガウリ、ガラス温室内に定植して、順調に生育しています。今回のブログでは温室内やニガウリの近況を紹介します。
まず、ガラス温室内に今年は、定期的に霧状の水を発生させるミストが設置されました。上の画像はモーターとタンク、下の画像は霧を発生させている状況です。

ニガウリは定植した後、本葉6~8枚で先端を摘芯します。これは先端を摘芯した状態です。


摘芯すると、側枝が出てきます。生育のいい枝を2本残して、他は間引きをします。これは2本残した状態です。

残した2本の側枝を画像のようにネットにYの字のように誘引していきます。

まめに誘引しないと画像のようにベッドの上を這ったりするような状態になるために、まめに誘引します。
 誘引は伸びる側枝をネットの網目に丁寧にからませていきます。

例年、ニガウリの収穫は7月中旬からになります。次回のブログでは、ニガウリの花や収穫のことを紹介したいと思います。


                                          (蔬菜作物・中村) 

2019年6月19日水曜日

鈴なり

梅雨入りの候

開花 結実した果実は
鈴なり状態です

摘果前の 二ホンナシ


キウイフルーツは
さながら おしくらまんじゅう

温暖化の影響でしょうか
年々 実どまりの増えるウメ

センター内の売店
 ‘みらくる’ で好評です


もろもろの事情により
遅れ気味の摘果作業ですが
摘果後の すっきり 涼しげな果実を見ると
急かされているようです

連日の降雨は
実習の中止や 病気の助長など
作業の遅れとなりますが

果実の生長にとっては めぐみの雨

収穫までの無事を案じ
出来る範囲で 少し手助けする感じでしょうか

(果樹加工 むらた)







2019年6月13日木曜日

カボチャ栽培始まってます 2

前回は、播種から定植までをお伝えしましたが、今回は定植後からトンネルフイルムを
取り、管理作業の様子をお伝えします。


定植12日後の4/16の様子です。
まだ発根して養分を上手く吸い上げられていませんね。

4/23の様子です。
葉の色も良くなってきました。全体に力強く伸び始めています。

4/26の様子です。
順調に伸びていますね。

4/29の様子です。

葉色も濃くなり、生長点がフイルム着き始めました。

5/3の様子です。

トンネルいっぱいに広がっています。
そろそろトンネルフィルムを剥がしてあげたいところです。

5/7の様子です。

蔓でトンネルの奥が見えません。
早くフィルムを剥がしてあげたいところですが、
明日の朝は霜注意報が出ていますので、一晩待ちます。

5/8の様子です。

トンネルフィルムの換気穴から、生長点が出ています。
限界です。
やはり霜が降りまして、
隣のズッキーニやジャガイモの葉の一部が枯れてしまいました。
昨日フィルムを剥がしていたら、カボチャもやられていたに違いありません!。
フィルムを剥がします。

蔓が窮屈そうに伸びてました。
今回の栽培の仕立て方は、主枝1本仕立てですので、
蔓が折れないように、慎重に伸ばしていきます。

伸ばした蔓の先にヘアピン杭を挿し、伸ばしたい方向に誘引します。

5/8から6日後の5/14の様子です。

前回挿したヘアピン杭から先の生長した分だけ、
風に流されたりして曲がって伸びていきます。
その部分をヘアピン杭で誘引し、真っ直ぐ伸びるようにします。

こんな感じです。


整枝作業もします。
株元から各節ごとに発生している余分な側枝を取り、
風通しを良くします。

↑  この状態から
↓  整枝後です。

これだけスッキリさせます。

早いものはもう着果していました。
ミツバチなどの昆虫が、交配を頑張ってくれます。

カボチャは受粉後45日くらいで収穫できる野菜です。

次回は、果実の生長の様子をお伝えできればと思います。

(榎本 蔬菜作物)













2019年6月7日金曜日

もう6月

早いもので、6月になってしまいました。。
果樹部門では、ブドウの管理で大忙しです

これは一足早く開花して粒が肥大したナイアガラです。摘粒(粒数を調整する)を行って8月頃収穫されます。種ありとなります。

これはハニービーナスです。1回目のジベレリン処理を行いました。熟すと、黄緑色の種なしになります。

こちらはウィンクです。熟すと濃い赤紫色になります。皮ごと食べられるブドウです。

これはサニールージュです。1回目のジベ処理を行いました。熟すと赤紫色になります。

こちらはオリエンタルスターです。ちょうど今花が満開です。熟すと濃い紫色になります。ジベ処理で種なしにします。

これはマスカットベリーAです。熟すと黒紫色になります。ジャムの原料に利用します。果梗が赤いのが特徴です。

こちらはシャインマスカットです。1回目のジベ処理を行いました。
このように1回目のジベ処理で種なしにして、2回目のジベ処理で果粒の肥大を促進します。
まだまだブドウの管理は続きます。

櫻井(果樹・加工)

2019年5月31日金曜日

ピーマンとナスの定植


前回ポット上げした苗が生長し
定植時期を向かえたので
4/10にピーマン(京ゆたか)とナス(千両二号)を
ハウスに定植しました。
ナスでは本葉が6~7枚になり一番花が着く頃が定植適期です。
定植方法をナス苗を使って解説します。
(定植前に元肥を入れ畝立てを行っています)。
灌水チューブを畝の上に敷き
充分に湿らせておきます。
苗も乾かないようたっぷりと灌水を施します。
ポットよりやや大きめに穴をあけて
ポットから出した苗を植えていきます。
植えた後は、株元にしっかりと
土を寄せて苗を固定します。

ピーマンも同様に植えていきます。

全ての苗を定植し終えました。

定植2週間後の姿です。
苗が倒れてしまわないように
麻ひもを使って誘引しました。

(蔬菜作物 山崎)






2019年5月24日金曜日

サンショウ

  サンショウはミカン科サンショウ属の落葉低木で雌雄異株です。落葉樹ですがミカン科なので温暖な気候を好む樹木で、東アジア、日本が原産といわれ、中国や朝鮮半島の一部にも分布しているようです。

  英名ではジャパニーズペッパーといわれ、独特の芳香やピリッとした爽やかな辛味があり、ウナギの蒲焼や焼き鳥、じゃこや昆布などと煮た佃煮などに加工されて食されています。

  当センターでは見本樹用にアサクラサンショウが数本植栽されており、5月3週目位から果実が大きくなってきたので実を収穫しました。

  アサクラサンショウは現在の兵庫県養父市八鹿市朝倉が発祥の地で、枝には棘がなく果実が大きくまた実付きも良いのが特徴で、栽培生産用に向いています。



アサクラサンショウ

アサクラサンショウの雌花
雌雄異株なので雌株にしか実はつきません。よく見ると雌花は雌しべと柱頭だけで雄しべはありません。

アサクラサンショウの果実
実(青)ザンショウは未熟(果実を潰してみて中の種子の部分が乳白色のうちに)の果実を収穫します。

収獲した果実

  収獲した実ザンショウはパック詰めにして当センターの売店で販売しておりますが、まだ収穫量が少ないので販売数はごく僅かです。

参考、引用文献:育てて楽しむ サンショウ 栽培・利用加工、真野隆司編、創森社

(造園樹木  本間)


2019年5月15日水曜日

ニガウリの種まき

「令和」が始まりました。新たな気持ちで、よろしくお願い致します。


さて、毎年、この時期の恒例の作業になりましたニガウリの種まきを行いました、今回のブログではこの種まき作業を紹介します。
これはニガウリの種の絵袋です。けっこう洒落たデザインです。


これはニガウリの種です。

これはニガウリの種の拡大したものです。ニガウリは種の表皮が固いため出っ張っている部分を削るなどして傷をつけると、吸水がよくなり、発芽しやすくなります。 


3号(9㎝)のポリポットに培土を詰めて、ポットに1粒、種をまきます。


種をまいたポットは、かん水して、育苗ハウスの温床線を張ったベッドに置きます。


発芽までの数日間は温度や湿度を保つために、フィルムをかぶせます。種をまいて7日位で発芽してきます。発芽した苗は6月上旬頃に温室に定植しますが、苗物としても直売所で1鉢100円で販売します。

グリーンカーテンとしても、ニガウリは人気があります。
                                                                                                      (蔬菜・作物 中村)