2021年2月26日金曜日

剪定真っ只中

 2月も中旬を過ぎました。

果樹部門では剪定の真っ最中です。







キウイのヘイワードです。切り返し剪定をおこないます。

2本あるうちの古い下部分まで切り返します。







この作業を毎年繰り返して、より元に近い枝を配置していきます。







当センターでは、諸事情によりキウイを別の圃場で生育させる計画があります。

上の写真はそこに植える予定の紅妃です。種の周りの果肉が赤くおいしい品種です。









こちらはゴールデンキングです。名前の通り金(黄)色の果肉が特徴の甘味が強い品種です。








これはジャンボイエローです。黄色系の果肉の品種のなかでは最も大きい品種です。

果重180gほどになります。


これらポットのキウイは秋頃に定植する予定です。

実を着けるようになるのはまだまだ先ですが、大切に管理していきます。

櫻井(果樹・加工)


2021年2月19日金曜日

トマトの接ぎ木 2021

2月10日に
トマトの接ぎ木を行いました
台木はグリーフォース(緑色の苗)
穂木はCF桃太郎はるか


以前も行っていますが
台木・穂木ともに根を切り(断根)
スーパーウィズを用いて行う幼苗斜め接ぎという方法です

使用するのは
カミソリと30°の印がついたカッターマット、
およびスーパーウィズ
(写真にある透明なクリップ状の物です)


まず、台木・穂木の苗をともに地際から切り


台木は子葉より上の部分を30°に切り落とします
続いて穂木は、逆に子葉より下を30°に切り落とします






 

 

スーパーウイズを使って台木に穂木を差し込みます
ある程度、接ぎ木苗ができたら別に用意しておいた
培養土を詰めたセルトレイ(十分潅水して湿らせておく)に
苗をしっかりと挿していきます

セルトレイに苗を挿し終えたら
水蒸気で満たした箱内に入れ
蒸気が漏れないよう入口をラップで覆います

この後、水蒸気や光の管理をしつつ
挿した部位から発根するまで様子を見ます
問題がなければ、1週間ほどで発根してきますので
箱から出して苗テラス内で順化させます

(蔬菜作物 山崎)

 

2021年2月12日金曜日

ヒヨドリの被害 -クロガネモチの実とユズリハの葉-

 1月中下旬頃、センター内で昨年秋から赤い実を付けていたクロガネモチの実があっという間にヒヨドリに食べ尽くされてしまいました。 

 ヒヨドリは日本ではよく見られ、里山や公園のある程度樹木のある環境に生息している様で、果物や樹木の果実、ツバキやサクラの花の蜜を好んで食べる様です。

 ときには集団で畑に現れキャベツやブロッコリー、イチゴ、ミカンやカキなどの農作物を食い荒らしていくので、農家には嫌われている様ですね。

 当センターでもクロガネモチの実が食べ尽くされる前は、茎ブロッコリーと芽キャベツの葉が食べ尽くされてしまいました。

1月の中旬位まで赤い実がなっていたクロガネモチ(撮影日:昨年11月下旬)

クロガネモチの木にとまっているヒヨドリ(今年1月中旬)

実が食べ尽くされたクロガネモチ(今年1月中旬)

 樹木ではクロガネモチの実の他に、イイギリやセンダンの実も好んで食べる様です。

 下の写真の樹木はユズリハですが、毎年葉脈だけを残して葉を食べられてしまいます。キャベツやブロッコリーの葉と同じく美味しいのでしょうか?

葉を食べられたユズリハ(今年1月中旬)


(造園樹木 本間)

2021年1月29日金曜日

リンゴの品種紹介 その2

 年が明けてから、冬本番を感じる寒い日が続いています。


前回に続き、森林環境園芸農場(群馬県沼田市)にて栽培されているリンゴの品種を紹介します。

 (左から紅玉、ジョナゴールド、北斗)


 (左からぐんま名月、王林)

①紅玉

 酸味が強く、ジャム等の加工食品に使用されます。

 

②ジョナゴールド

 果肉が硬くて、酸味が強いのが特徴です。


③北斗

 果肉に蜜が入りやすく、甘いのが特徴です。酸味はほとんどありません。

 写真では果実の内側が半透明に変色している箇所がありますが、

 その箇所に蜜が入っています。


④ぐんま名月

 果肉には程良い硬さがあり、甘い品種です。また、果肉に蜜が入りやすいのが特徴です。


⑤王林

 果肉が硬めで、甘味と酸味のバランスが良い品種です。また、果汁が多いのが特徴です。


これでリンゴの品種紹介は以上です。


                                                  佐々木(果樹加工)









冬のハクサイ


寒さが厳しくなりました、今、露地の畑ではハクサイを収穫しています。今回のブログではそのハクサイを紹介します。
これは12月にハクサイの外葉を結束した状態です。結球した部分を寒さで傷まないようにするため外葉を結束します。
ハクサイの品種は“さとぶき622”です。
これは今月1月の状態です。外葉は寒さでかなり傷んでいます。
こちらは外葉を結束しない部分のハクサイです。早めに12月末までに、ほとんど収穫を終了しています。

上の画像は外葉を結束したもので、下の画像は結束しないものです。結束した方が結球部分の状態がいいことがわかります。


これは直売所に出荷したハクサイです。外葉を剝き気味にしますが、多少の虫食いは出荷しています。1個150円で販売しています。


ハクサイは来月2月中旬くらいまで、出荷予定です。

                             (蔬菜作物・中村)




2021年1月22日金曜日

メロンのあとは青梗菜と・・・2021

今年もパイプハウスで秋メロン(養液栽培)の後作に、
青梗菜(チンゲンサイ)の栽培を始めました。

来春のメロン栽培との合間に養液栽培の設備に空きができるので、
収穫までの栽培期間が短い葉菜類を栽培し、施設の有効利用を目的としています。

定植10日後のチンゲンサイの様子です。

1条植できれいに生育が揃っていますが、
今年度は単位面積当たりの収穫量が増すよう、
部分的に2条植も試してみました。


画像の奥は1条植で、手前は2条植です。

収穫までの期間や品質に問題が無ければ、
次作はすべて2条植で栽培したいと思います。

昨年の栽培は、チンゲンサイとシュンギクの組合わせでしたが、
今年はサニーレタスを組み合わせてみました。


サニーレタスの赤みはアントシアニンという色素。
ある程度の寒さに当たらないと良い色が出ません。
露地栽培のサニーレタスは、かなり濃い色の赤みを帯びますが、
今回の栽培はハウス内ですので、高温にならないよう
温度管理に気を付けて栽培しています。


収穫は直径が30㎝位になったら
株のボリュームを見て株ごと収穫します。

家庭菜園の方は、必要な量を外葉から掻きとって
収穫される方も多いかと思います。

次回のブログでは、チンゲンサイ・サニーレタス共、
収穫の様子をお伝えできるかと思います。

(蔬菜作物 榎本)