2021年10月15日金曜日

深まる秋

 

10月も半ばに近くなると、朝夕は肌寒い日が多くなってきました。季節は確実に進んでいきます。





上の写真は、センターで最後に収穫されるオリエンタルスターです。とても魅力的な名前ですが、甘味と酸味もあっさりとしたブドウです。皮ごと食べると、サクランボのようなさわやかさだと思います。







こちらは、マスカットベーリーAです。種が入っています。もともとは、ワインやジュース用に作られた品種です。そのため、香りが強いブドウです。種無しにもできますが、香りが弱くなってしまうので、あえて種有りにしています。  








カキの収穫も始まりました。これは、刀根早生です。渋柿なのでアルコール(焼酎)で脱渋

を行って商品化します。今の時期ですと、1週間ほどで食べられるようになります。

この後、蜂屋(干し柿用)、平核無(渋)、夕紅(甘)、次郎(甘)大核無(渋)、富有(甘)といった品種が収穫期を迎えます。


櫻井(果樹・加工)

2021年10月6日水曜日

茎ブロッコリー 2021

昨年、ヒヨドリに散々に突かれ
終了してしまった
茎ブロッコリーですが
今年も栽培が始まりました

茎ブロッコリーはアブラナ科の野菜で
ブロッコリーと中国野菜の「カイラン菜」を掛け合わせたものです
長い茎に小さいブロッコリーのような花蕾(からい)が
次々に出てきます
収穫がたいへんですが
家庭菜園などでは人気のある野菜です

8/2にセルトレイに播種しました
品種はタキイ種苗のグリーンボイスです
圃場にこのような畝を立て
9/21に定植しました

株間50㎝、二条植えです

1週間後の9/28の様子

今年こそはヒヨドリの被害に遭わないことを
祈っています

(蔬菜作物 山崎)


2021年10月1日金曜日

ムラサキシキブ

  前回はコムラサキシキブについて投稿しましたが、今回はムラサキシキブを取り上げてみました。

 ムラサキシキブはシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、北海道南部から沖縄に分布し、雑木林などの林縁や明るい林の中に自生しています。樹高は2m~3m位になり、花期は6月~7月で9月~10月に直径3㎜位の紫色の果実を付けます。

 コムラサキシキブに比べ少し葉や樹高が大きく、果実がまばらに付く感じです。

 下の写真では分かりづらいですが、大きな違いはムラサキシキブの葉は全縁に鋸歯(ギザギザ)があるのに対し、コムラサキシキブの方は半分より上部に鋸歯があります。また果実の付く場所はムラサキシキブは葉の付け根の少し上に付くのに対し、コムラサキシキブは葉の付け根より少し離れた場所に付きます。


ムラサキシキブ


コムラサキシキブ(葉から少し離れた所から果実が付く)


 コムラサキシキブは実付きが良いので庭に植え鑑賞したりしますが、ムラサキシキブは雑木林や公園、植物園に行かないと見る機会がないですね。

 上の写真のムラサキシキブは当センター内の防風林際にたまたま1本生えているものです。

 (造園樹木 本間)

2021年9月22日水曜日

ミニトマトの種まき

まだ暑い日がありますが、秋になりました。今回のブログではミニトマトの種まきを紹介します。

これは種まきに使用するセルトレイです。72穴です。


これは種をまくミニトマトの品種です。“べにすずめ”と“イエローミミ”です。


これは種まきに使用する培土です。商品名は「たね培土1号」です。


これは培土をセルトレイに詰めた状態です。1穴に1粒ずつ種子をまきます。


これはまき終わった状態です。

まき終わったら、かん水します。

まいたセルトレイは発芽室に入れます。4~5日で発芽してきます。

来月10月上旬には定植になりますが、定植する場所も準備を進めています。気温にもよりますが、11月下旬から12月上旬にかけて収穫が始まります。楽しみです。


                         (蔬菜・作物 中村)
 

2021年9月13日月曜日

ブドウの収穫

残暑を感じる日と涼しい日が繰り返すなど、秋が徐々に訪れつつあります。

センターではブドウの収穫真っ最中です。

①巨峰

最も主要な品種です。大粒(11~13g)で糖度が高い(16~20度)のが特徴です。

②ピオーネ

巨峰に似ていますが、巨峰よりも果実は大きく(17g程度)、果肉がしまっています。

③シャインマスカット

巨峰と並ぶ人気品種です。大粒(13g程度)で、マスカット系品種の中でも特に甘味が強い品種です。また、独特のマスカット香が特徴です。

④ナイアガラ

センターでは生食で販売していますが、近頃は主にジュースに使用されることが多い品種です。皮は少し厚めで、糖度は16度以上になります。


ちなみにブドウを食べる際には皮をむいて食べる方が多いと思います。しかしブドウの皮には心臓病や酸化防止に効果があるとされるアントシアニン(ポリフェノールの1種)を多く含んでいます。また、皮には発がんを抑制するレスベラトロールという物質が含まれるという報告もあります。そのため健康を考えると皮ごと食べるのがおすすめです。


                                                                                                佐々木(果樹・加工)

2021年9月9日木曜日

中玉トマト片付けちゃいました

前回のブログではルバーブ栽培についてお伝えし、
続報をご紹介する予定でしたが、
今回はそれ以前にお伝えしていました、
中玉トマトについてのご紹介とさせていただきます。

今年2月より約5ヶ月の間、収穫を続けていましたが、
いよいよ片付けとなりました。


栽培ベット上の青色は潅水チューブで、
上から縦に伸びている白い紐は、誘引紐です。

長期取り栽培の為、蔓下ろしをしていましたが、
片付けているとベット上の主枝の伸び方が良く分かります。


せっかくなので、外に出して伸ばしてみました。


メジャーで測りましたら、6m以上ありました!。
また、果房の段数は24段でした。
良く育ちました~。


ちなみにセンターの軽トラックと比較してみました。
左側、葉が茂っているのは、このブログ画像1・2枚目の
栽培末期の収穫されていた箇所です。


この後ハウス内、すべて片付けが終わり、
次作に向けての土作りに、イネ科のソルゴーを栽培します。
ソルゴーは生長も早く、余分な肥料分を吸収させ、
土壌に鋤き込む事で、多くの有機物を投入する事ができます。

7/30に、5㎏/10aの播種量で、中玉トマトの栽培ベットあとに
1ベットに2条播きで播種しました。

中玉トマト栽培で使用していた潅水チューブを伸ばし、
しっかり潅水します。
2~3日後には出芽してきました。


下の画像は9/1で、播種後約一ヶ月の様子です。


だいぶ生長しましたが、まだまだ伸ばします。
2m位になると出穂してきますので、
芯ができて固くなる前に鋤き込みます。

次作もこのハウスは中玉トマトを栽培予定ですので、
連作障害回避のためにもソルゴーをしっかり育て、
良い土壌条件で栽培ができればと思います。

(蔬菜作物 榎本)


















2021年9月3日金曜日

季節の変わり目

暑い日が続きますが、季節は確実に進んでいきます。

センターの果樹も今収穫真っ盛りです。









 巨峰・シャインマスカットといった主要な品種は順調に販売中または準備中です。

このブドウはゴルビーです。温暖化の影響を最も受けているのがこういった赤系のブドウです。着色が進みません。味は乗っていますが。






こちらは瀬戸ジャイアンツです。粒の形が桃のようになっています。酸味と甘みのバランスが良いブドウです。








これはクルガンローズです。名前の通り

熟すとバラ色(ピンク)に着色します。まだうっすらとした色になっています。







これはロザリオロッソです。他の赤色系ブドウより比較的色付きが良くなっています。上品な甘さのブドウです。

今回紹介した4品種の他に、ウィンク(赤紫)、オリエンタルスター(紫)、アレキ(黄緑)、マスカットベーリーA(黒紫)、ピオーネ(紫)、伊豆錦(紫)、スチューベン(紫)といった品種があります。

クリの収穫も始まりました。

季節は秋へと進んでいきます。

櫻井(果樹・加工)