2021年12月3日金曜日

キャベツの箱詰め

柏の葉も朝晩はめっきり冷え込むようになり、
センター内のイチョウも綺麗に色づいてまいりました。


今回のブログは、キャベツの収穫、箱詰めの様子をお伝えします。
まずは、キャベツの真上からの画像です。


綺麗に結球しています。
10月は曇天日が多く、生育が遅れていましたが、
11月に入り晴天が続き、一気に結球・肥大してきました。

栽培品種はタキイの「おきな」です。
在圃性が良く、肥大しても列球しづらい品種です。

今回収穫する大きさは手のひら大より
一回り大きい大きさです。
ちなみに18㎝の長さの鋏を置いてみました。


この大きさのキャベツを収穫し、1箱6個入りで詰めていきます。
結構ぎゅうぎゅう詰めにしますので、キャベツどうしが傷つかないように
外葉を多めに付けた状態とします。

詰め方のコツは、キャベツを少し斜めに置き、
葉脈の向きを揃えるようにすると、
整って見えます。


詰め込んだら蓋をし、箱にある等級に丸印をします。
今回は6個詰めで2Lサイズです。

1箱10㎏詰めにしますが、
2LAサイズの5球入りからSサイズの12球入りまで、
どの等級でもみっちり詰めれば10㎏になるように出来ています。


実はこの画像、実習で収穫・箱詰めする前の準備段階で、
見本で詰めたものです。


これから学生実習により
キャベツの収穫・箱詰め作業が始まります。

等級を合わせ、綺麗に詰める事が出来ますでしょうか。
目標は15箱、90個の収穫です。

夕方には近隣の市場に出荷となります。

(蔬菜作物 榎本)










2021年11月27日土曜日

冬の足音

 

11月も終わりに近くなると、温暖化といってもさすがに朝晩は気温が下がるようになってきました。果樹部門も、キウイを除いて収穫は終了しています。





カキは来年以降に向けて準備を進めています。

平核無(渋)、次郎(甘)、富有(甘)刀根早生(渋)、夕紅(甘)といった品種に加えて、別の品種を植え付ける予定です。







これは早秋です。名前の通り収穫時期が早い(10月中旬頃)甘ガキです。







これは太秋です。大玉になりやすい甘ガキで、収穫時期は11月になります。

上の2品種の画像は、昨年茨城県農業総合センター園芸研究所で撮らせていただいたものです。柏ではまだ苗木の状態なので、こうなるのはまだまだ先です。

他にも、太雅(甘)、甘秋(甘)、麗玉(甘)、能登紅富有(甘)、太豊(甘)といった品種の準備をしています。品種の選定は、収穫時期が重ならないように微妙にずらして、また食感が違うもの、といった点に注意して行っています。

櫻井(果樹・加工)

2021年11月16日火曜日

トマト葉こぶ症(水疱症)

今年は11月に入っても暖かいと感じます

去る10月19日に
トマトの接ぎ木を行いました
接ぎ木を行った後、一週間ほどは
苗を湿度を上げたBOX内で養生させます


10/23の様子(接ぎ木後4日目)
分かりにくいかもしれませんが
葉にこぶのような物が見られます

こちらはトマト葉こぶ症(水泡症,intumescence,oedema)と
よばれる生理障害です
こぶ状の突起が葉や茎などに発生し
ひどくなると葉緑体が抜けて光合成速度の低下や成長阻害を引き起こし
最悪の場合は枯死してしまうそうです
はっきりとは分かっていないようですが
一時的な低温やストレスが一因だとも言われています

フィールドセンターでは枯死に至るほどの被害はありませんが
接ぎ木後の苗でしばしば見られる症状です

10/26の様子
養生BOXから出した状態
葉こぶ状の色が変わっています


11/1の様子
苗テラスから出しポットに移植しました
葉こぶだった部分は枯れてしまってます



11/14の様子
新しく出た葉には葉こぶは見られません
順調に生育しています

こちらトマト苗は
12月上旬にハウスに定植予定です

(蔬菜作物 山崎)


2021年11月12日金曜日

花のクローズアップ ~野草・雑草編①~

  最近はスマートフォンでもきれいな写真が撮る事ができますが、某100円ショップで便利なものを見つけました。

 下の写真の様にスマートフォンやタブレットに取り付けて写真を撮影する事ができるマクロ(クローズアップ)レンズです。


某100円ショップのマクロレンズ
クリップ式でスマートフォンやタブレットのレンズ部分に挟むだけです。

これで野草・雑草の花の写真を撮ってみました。



 アカツメグサの花のアップです。マメ科シャジクソウ属の植物です。紅色でマメ科らしい蝶形の花がたくさん集まって咲いていますね。ムラサキツメクサ、レッドクローバーとも言います。


 タンポポ(セイヨウタンポポ)です。キク科タンポポ属の植物で、茎の上部に付く頭状の黄色い部分は花びらがたくさんある様に見えますが、1つ1つが舌状花という花で、その舌状花がたくさん集まって咲いています。



 ホトケノザです。シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草です。薄紫色の唇弁状の花が咲きます。上唇は兜状で短毛が生えており、下辰は2裂し濃い紅色の斑点があります。
 ホトケノザの名の由来は、葉が仏様の台座(蓮座)の様に見えるからというのが名の由来の様です。また葉が3段状に付くことから、3階屋根に見立てて、「サンガイグサ」とも言う様です。
 春の七草でおなじみのホトケノザは本種とは別物の様で 、キク科の「コオニタビラコ」と言う植物を指している様です。



 上の花のアップはカタバミです。カタバミ科カタバミ属の多年草で、よく道端や草地などに生えていますね。

 黄色い小さな5弁の花が咲き、よく見ると雄しべは長いものと短いものがそれぞれ5本ずつあり、真ん中に雌しべがあります。雌しべの花柱は5本あります。

 と言う訳で、スマートフォンに取り付けるマクロレンズ で撮影した野草・雑草を4種ほど紹介しましたが、意外ときれいに撮れますね。

 日頃ルーペを持って植物を観察するのも良いですが、100円ショップのマクロレンズで気軽にクローズアップ写真を撮り記録・観察するのも良いですね。

 皆さんも試してみてはいかがでしょうか。


(造園樹木 本間)

2021年11月2日火曜日

現在のミニトマト


秋になりました、朝晩は気温が下がり始めました。今回のブログでは前回播種を紹介したミニトマトの状態を紹介します。
これはミニトマトを定植したガラス温室の全体の様子です。正面向かって右側のベッドが“べにすずめ“です。奥には“イエローミミ”が植わっています。
“べにすずめ”の部分を拡大したものです。


一株を拡大したものです。


“べにすずめ”の最初の果房です。花が咲き始めています。この品種はホルモン処理をしなくても果実が着果・肥大していきます。

上の画像は培地のヤシ殻とかん水チューブで、下の画像は培養液タンクです。週に2~3回、培養液の管理を行います。

これは同時に播種・定植した“イエローミミ”です。“べにすずめ”に比べるとどことなく草勢が違う感じです。

ミニトマトは気温にもよりますが、12月下旬位からの収穫・出荷になります。楽しみです。

                 (蔬菜・作物 中村)


2021年10月29日金曜日

キウイフルーツの収穫①

朝晩だけでなく、昼間も寒さを感じるようになってきました。

センターではキウイフルーツの収穫が始まりました。

今回はその中でも収穫時期が比較的早い品種の紹介をします。

①紅妃

果実は小ぶりですが、甘味が強いのが特徴です。


②レインボーレッド

極早生品種です。

酸味が少なく芳香があるのが特徴です。


③イエロージョイ

果実は大きめ、果肉は黄色です。

甘味と酸味のバランスの良い品種です。


ちなみキウイフルーツの来歴ですが、恐らく多くの人はキウイフルーツといえばニュージーランドが一大産地というイメージを持っているかと思います。しかし、原産地は中国中南部であり、ニュージーランドには20世紀初頭に種子が導入され、品種改良されるようになりました。また、日本には1963年以降にニュージーランドから種子や苗木が導入され、栽培が普及しました。

さらにキウイフルーツの名称はニュージーランドに生息する「キウイ」という鳥に外見が似ていることから、名づけられました。

                                

                                佐々木(果樹・加工)











2021年10月22日金曜日

緑肥ソルゴー鋤き込み

前回のブログでは、ハウス内に緑肥のソルゴーを播種し、発芽後の様子を
お伝えしましたが、今回はその後の生育と鋤き込みまでをお伝えします。

まずがは前回のブログにもありました、
7/30に播種し出芽時の様子です。


そして約1ヶ月後(9/1)の生育の様子。
生育旺盛です。


ここからは新しくお伝えする画像です。
画像は播種後2ヶ月(9/30)の生育の様子です。
草丈が2mほどにまで生長しました。
早いですね~


良く見るとすでに出穂している株を確認できましたので、
播種後約2ヵ月で鋤き込みの時期となりました。


16馬力のトラクターで鋤き込みます。
運転していると、ソルゴーに囲まれていて
圧迫感がありました。蒸し暑いです。


下の画像は鋤き込み後の様子です。
綺麗に仕上がりました。
このまましばらく様子を見てソルゴーの分解を待ちます。
 

2週間後の10/14、耕耘をしました。


鋤き込み後、だいぶソルゴーが分解されていましたので、
土と馴染んでいます。
今後の作業は、潅水チューブを敷き土壌を湿らせ、
中玉トマト植え付け前の土壌消毒を実施します。

次回は土壌消毒の様子をお伝えしたいと思います。

(蔬菜作物 榎本)